ミニゲームで、反対のゴールに向かってシュートする楢崎=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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名古屋グランパスは29日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで練習し、30日のC大阪戦(豊田ス)に備えた。DF闘莉王、MF金崎ら攻守の中心選手をけがで欠く状況で、GK楢崎正剛(34)は、総力戦での勝利を誓った。
元気者の闘莉王不在の練習で、GK楢崎は努めて明るく振る舞った。ミニゲームでは、反対のゴールにシュートを2度も試み、失敗に終わると、ずっこけて見せた。ただ、FK練習では、強烈なシュートやコースを狙った技ありのシュートをことごとくセーブし、本領を発揮した。
J1初制覇が現実味を増してきた今季、負傷や出場停止もなく、全試合フル出場を続けているのはチームで楢崎ただ1人だ。負傷欠場のもどかしさは誰よりも知っている。優勝争いをした08年は、左足首負傷で最終節までの4試合を欠場。ACLで4強入りを果たした09年は、左手甲骨折で、決勝トーナメントの4試合を棒に振った。
それでも、「けがで休むのは、チームにとっても個人的にも痛い。でも、気を付けても仕方ないときは仕方がない。恐れずにやりたい」と言い切る。細心の注意は払っても、思い切りの良さまで失うつもりはない。
C大阪戦は、日本代表でも一緒にプレーしてきたDF闘莉王が今季初めて負傷欠場。「W杯もあって休みなく戦ってきた」と思いやった。そして「もし負ければ、『いなかったオレが悪い』と責任を背負い込むのも目に見えている。そんなことを言わせたくない」。ここまでの闘莉王の踏ん張りに勝利で応えたい。
前回のC大阪戦では好セーブ連発で完封したが「危ない場面も多かった」と、警戒している。台風14号が接近する30日は悪天候も予想される。「やる方も見る方も雨は嫌だけど条件は一緒。台風よりホームだということを生かして頑張る」。いつもピンチを未然につみ取ってくれた後輩DFに責任を負わせないためにも、楢崎はグランパスのゴールを死守する。 (伊東朋子)
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