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【プロ野球】

沢村 佑ちゃんに挑戦状

2010年10月30日 紙面から

ベンチで仁王立ち、戦況を見守る中大の沢村(右)=神宮球場で

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 巨人にドラフト1位指名された中大・沢村拓一投手(22)が佑ちゃんに挑戦状だ。29日、学生最後の公式戦となる東洋大戦を終えた157キロ右腕は神宮球場で報道陣に対応。「同世代とは切磋琢磨(せっさたくま)してやっていきたい。投げ合ったら負けたくない」と日本ハム1位の早大・斎藤佑樹投手(22)らを強烈に意識した。

 風格すら漂う立ち姿だった。登板機会はなかったが、試合中はベンチの中央で仁王立ち。「社会人に行くヤツも野球を辞めるヤツもいる。そういう人の思いも背負っていく」。仲間の姿を追いながら、プロに飛び込む覚悟を再確認した。

 豊作と言われた今年のドラフト会議。“ハンカチ世代”の代表でもある斎藤には4球団、早大・大石には6球団が重複した。各球団の思惑が複雑に絡んだとは言え、沢村指名は1球団だけ。スタートでの注目度では大きな差が開いた。

 負けず嫌いを糧にして成長してきた右腕は「1年目ですぐに活躍できないと意味はない」と息巻いた。先にプロ入りした楽天・田中、広島・前田健はすでにチームの柱。佑ちゃんもろとも吹き飛ばし、同世代のトップを奪う決意だ。

 4年間を振り返る言葉は「猪突(ちょとつ)猛進」。振り返ることなく走り続けた沢村は「またゼロから。1月の合同自主トレの前にはしっかり体をつくりたい」。伝説の名投手の名を汚すわけにはいかない。その視線は、やはり前だけを向いていた。 (井上学)

 

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