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【大リーグ】ケーンが快投!7イニング2/3無失点 PSは計21イニング1/3で自責ゼロ2010年10月30日 紙面から 2010ワールドシリーズ(WS=7回戦制)第2戦が28日(日本時間29日)、当地で行われ、ジャイアンツが先発のマット・ケーン投手(26)の好投と、エドガー・レンテリア遊撃手(35)の先制ソロを含む2安打3打点の活躍でレンジャーズに9−0の快勝。対戦成績を2戦2勝とした。ケーンは、ポストシーズン(PS)先発3試合で計21イニング1/3を投げ、自責点「0」と絶好調。一方のレンジャーズは、2000年開場した「AT&Tパーク」で交流戦を含め11戦全敗となった。 ジャイアンツ投手陣の主役は、リンスカムだけじゃない。先発のケーンが8回途中まで無失点の快投劇。本拠地連勝の立役者になった。 「(ストライク先行で)カウントを有利にするように気を付けた。バックも好守でもり立ててくれた」。ケーンは控えめに喜んだが、投球は堂々たるものだった。150キロ前後の速球と外角低めにスライダー、カットボール変化球を駆使。「ポップフライで仕留めたい」。狙い通りに初回から力強い高めの速球で牛耳っていく。白熱した投手戦で迎えた6回1死二、三塁のピンチ。強気の投球で4番クルーズを一邪飛、5番キンスラーを右飛に打ち取り、オレンジ色に染まるスタンドは狂喜乱舞だ。 2002年にドラフト1巡目指名された26歳はメジャー6年目。かつては速球派でならしたが、現在は制球重視で球速を抑え、先発に定着して5年目の今季は四球が最も少なかった。この日も四球は敬遠以外では1つのみで、PSでは地区シリーズから続く自責点0を継続。先発3試合で計21イニング1/3を投げ防御率0・00の男が、まさにマウンドで仁王立ちだ。 抜群の投球を披露したケーンに、ボウチー監督も「PSの活躍は目覚ましい。勇ましかった。あれで26歳とは思えない。(エースのリンスカムと同等に)しっかり評価されるべきだ」と褒め言葉を連発。今やリンスカムを上回る安定感といっても過言ではない。 ケーンは「チームの前評判が低いなら変えないといけない。ここに来るまでにたくさん競った試合をしているから」と語気を強めた。下馬評を覆すジャイアンツの連勝。この勢いは、敵地に乗り込む第3戦以降も衰えそうにない。 (ジョン・シェイ)
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