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史上最悪 猛暑でホタテが大量死 価格へ影響「想像もつかない」

 青森県の陸奥湾で、全国第2位の水揚げ量を誇る特産のホタテが大量死している。専門家は夏の猛暑で水温が異常に高かったことが原因と指摘。県幹部は「陸奥湾でのホタテ漁が始まって以来、最悪の事態」と、対策に頭を悩ませている。

 県水産総合研究所によると、ホタテは高水温に弱く、23度を超えると生態に悪影響が出る。県が記録を始めた1970年代以降、25度を超えたのは94年の1日だけだったが、今年は30日もあり、うち12日は過去観測されたことのない26度を超えた。

 青森県のホタテ水揚げ量は北海道に次ぎ、全国の約15%を占める。2009年では県の漁業生産額約512億円のうち約121億円と、主要産品となっている。

 県が19日に開いた対策会議では、陸奥湾西側の担当者が「7割以上死んでいる」と報告。別の地域の担当者からも「わずかに生き残った貝もサイズが小さい」などの報告が上がった。

 県産ホタテの入札を行う青森県漁連によると、入札自体が10月から中止されており、担当者は「今後、価格にどれだけ影響が出るのか想像もつかない」と話す。

 漁業者の大幅な収入減は確実。稚貝確保のために母貝を残すことが優先されると、出荷量は一層減り、加工業者にも打撃が及びそうだ。

 県は詳しい被害状況の把握を急ぎたい考えだが、本格的な調査は水温が下がってホタテの状態が安定する11月から可能となる。県農林水産振興課は「弱ったホタテは動かすと被害が拡大するので、水揚げのタイミングを適切に指導したい」としている。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年10月30日 16:25 ]

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