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日本一の焼き鳥文化発信 福岡・久留米「焼きとりスクール」開校

 焼き鳥店の数が人口比で全国一という福岡県久留米市で、焼き鳥店の出店を支援する「久留米焼きとりスクール」が11月に開校する。ネタの種類の多さと独自メニューが売りの「久留米焼きとり」。イベント開催にも力が入る地元の熱意で、全国区へと見事“羽ばたく”ことはできるか。

 広場に立ち並んだ17の「屋台」から立ち上る煙、目を細めてくしをほお張る来場者―。「久留米焼きとり日本一フェスタ」が9月4日の「くしの日」から2日間、久留米市で開かれ、計約4万人が訪れた。

 久留米焼きとりの特徴は、鶏にこだわらないネタの豊富さと独特のメニュー。牛や豚ばかりか、シシャモなどの魚介類もくし焼きに。腸を「ダルム」、動脈を「センポコ」と呼ぶなど、昔から多くいた医学生が使った医学用語が定着した。

 焼き鳥店が多いのは、同市に学生や自衛隊員、製造業で働く若い人が多く、安く手軽に食べられる焼き鳥に人気があったこと、同市周辺で戦前から養豚、養鶏が盛んで素材が仕入れやすかったことがある。

 普及に取り組む「久留米焼きとり文化振興会」はロゴを作って商標登録し、将来的にはブランド化も検討している。同会と商工会議所が共同で開校する焼きとりスクールでは、半年あまりで焼き方から店舗経営まで教える。

 3年前からは、同じく焼き鳥店が多い北海道室蘭市、埼玉県東松山市、愛媛県今治市などとともに「全国やきとリンピック」を各地で開催し、焼き鳥の食べ比べなどを行っている。来年3月に第5回が久留米市で開かれ、山口県長門市、福島市なども参加の予定だ。

 同会会長の古賀光幸さん(63)は「久留米焼きとりが全国に知られる存在になり、皆さんに久留米に来ていただけるようになれば」と意気込んでいる。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年10月30日 10:58 ]

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