かるぽがアライアンス事業の一角、事務局に関わります。
そんなことから、ハーバードビジネスレビュー11月号での
「戦略的提携を打ち出すバランス・スコアカード」
の記事が気になりました。
記事ではアライアンスは失敗しやすいとあり、
その理由が下記のように掲げられていました。
・共同戦略よりもアライアンスの契約条件を重視してしまうこと
・戦略のマネジメントよりも、アライアンスのメリットを社内に売り込むことに時間や労力が割かれること
・戦略の実行を成功させるための障害を取り除くことよりも、アライアンスをコントロールして利益をあげることに集中してしまうこと
上記に陥らないためには、
アライアンスによる
・それぞれの組織の成果
・アライアンスメンバー全体への価値
・顧客価値
を明確にし、さらに下記項目も言語化する
・アライアンスをいかす環境づくり
・コラボレーション
・スピードとプロセス改善
・成長
これを踏まえた上で戦略マップを描くとよいそうです。
(例がHavard Business Review NovemberP.85にあります)
明確な戦略マップにより
アライアンスが曖昧な関係、曖昧な活動に陥らず、
成果に対してシンプルに活動しやすいということです。
この記事の事例が
たまたま創薬、臨床試験関連企業の事例だったので、
なんとなく愛着もって読めました。
事例では、アライアンスメンバーが委員会をもうけ、
価値を創造するには?
差別化をはかるには?
課題はどこか?
などを話し合ったようです。
アライアンスの方々にしっかりお話を聞く機会が必要だと感じます。
事務局として
試しにこの戦略マップを書いてみようと思います。
書くのは各組織とアライアンスとの関係、
あるいは全体のアライアンス戦略マップです。
これを書いたからといって
必ずしもいいものを提供できる
あるいはプロジェクトがうまいくいくというわけではない。
ただ、自分の頭のなかの整理と
各組織の方々との情報共有になればいいなと思います。
”ズレ”が一番こわいので。
Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2010年 11月号 [雑誌]
posted with amazlet at 10.10.29
ダイヤモンド社 (2010-10-09)