ホーム > 緑区版 > 人物風土記 > カレイナニ 早川さん(本名:早川和子)

緑区

最新号:2010年10月28日号

映画「フラガール」でダンス教師役のモデルとなった カレイナニ 早川さん(本名:早川和子) 大豆戸町在住 78歳

この記事をtwitterでつぶやく
Check
この記事をはてなブックマークに追加
この記事をGoogle Bookmarksに追加
この記事を Yahoo!ブックマークに追加
この記事を livedoor Clipにクリップ!
この記事を Buzzurlにブックマーク

2010年3月11日号

フラ通じゼロからつくる

 ○…常磐ハワイアンセンター設立の物語で、主人公のモデルとなった人物だ。縁もない土地に飛び込んで専属フラチームを養成し、見事公演を成功させた物語に胸を打たれた人も多いはず。もとはセンター創業者の映画が撮られる予定だったが、制作側がフラチームの軌跡に興味を持ち、そのまま話が進んだ。「この作品のおかげで、フラが広まってくれて嬉しいです」。

 ○…1965年に同センター付属の舞踊学院の講師として招かれ、炭鉱町の少女たちをゼロからダンサーに育て上げた。その一方で、レッスンの合間に生徒と学院を抜け出し、一緒に怒られたこともしばしば。こうした良い意味での“遊び”がなかったら、今まで講師は務まらなかったと振り返る。「“抜き”の部分がないと、自分も辛いし、生徒たちもついてきてくれない」。心の余裕から生まれるサービス精神が周りの人を惹きつけ、感情豊かな踊りにも表れる。

 ○…フラとの出会いは、幼少から続けてきたバレエを学ぶために24歳でハワイへ留学したとき。「現地の人にとって、文化であり誇り。日本人がイメージする“腰振りダンス”なんてとんでもないと思った」。今も講師だけでなく、ショーの演出や振付を一手に担う「総合演出家」として国内外を飛び回る。「踊りだけではなく、構成や企画もやらせてもらえる。最高の仕事」。0から1を創り出す作業は、苦しくもあり楽しくもあるが、実現できたときの快感はやめられない。「楽しいからこそ、ずっと独身でやってこられた。人生に悔いはない」と笑う。

 ○…数々の逆境に立ち向かってきた経験から、「自分で切り開いていかなければ、良いものはできない。そのためには日々勉強し努力すること」と断言する。各地を回りながら色々な人と会話し、そこから学び、吸収する毎日。常にトップを走り続けながら努力を怠らないその姿勢が、今なお現役で活躍する所以だ。
 

関連記事

powered by weblio

人物風土記の記事一覧一覧へ

  • 地図から選ぶ
  • タウンニューススマートフォン版のご案内

  • 青葉区
  • 緑区
  • 港北区
  • 都筑区
  • 旭区
  • 瀬谷区
  • 泉区
  • 戸塚区
  • 栄区
  • 金沢区
  • 港南区
  • 中区・西区
  • 南区
  • 磯子区
  • 保土ケ谷区
  • 鶴見区
  • 神奈川区