一風変わった車窓風景を楽しんで―。電車内にスクリーンをつるし、外の風景を映し出す企画「電車カメラ」が30、31日の両日、岡山市中心部を走る岡山電気軌道の路面電車で行われる。
国民文化祭・おかやま2010(30日~11月7日)を盛り上げる「文化がまちに出る! プロジェクト」の一環。秋田や茨城県などでバス車両で同様のイベントを展開している芸術表現団体・RayProject(東京)が、同市のNPO法人ハート・アート・おかやまと協働で行う。路面電車を使った同様の試みは初めて。
箱に針穴をあけ外の様子を撮影するピンホールカメラの仕組みを応用。真っ暗にした車内の両側の窓にレンズを付け、中央通路につるしたスクリーンに車窓風景を映し出す。映像は上下逆さまになった建物や街路樹、人々が一つのスクリーンに重なって映り、不思議体験ができるという。
RayProjectの三友周太さん(43)は「町の景色を変わった視点で見ることで非日常を楽しんでもらいたい」と話す。
運行は30、31日とも午前11時から午後4時まで6本、岡山駅前電停を発車し東山電停間を往復する。運賃無料だが途中乗降できない。1回の定員30人で両日とも午前10時から同電停で整理券を配る。問い合わせはNPO法人まちづくり推進機構岡山(086―803―3361)。