えすの惰性日記

何ヶ月ぶりの更新でしょう。お久しぶりです。

鯖とMTの相性が悪いのか、はたまたMTがぶっ壊れたのか、更新する度にエラーを吐きまくるので面倒くさくなって更新しなくなったのですが、先日ミクロで使えるGBAケーブル(GCとGBAを繋ぐヤツです)の制作方法を海外のフォーラムで見つけまして、最近の異常なGCマイブームに押されて作ってみたので、レポートにまとめてみます。ハウジングの加工やら、かなり狭い領域での半田実装やら、なかなか難易度高めの改造になりますので半田工作の経験がある人向けのレポートということでお願いします。

本改造でミクロやGC、Wiiが壊れても当方は一切責任を負いかねますのでご了承ください。

[追記]ニコニコに動画うｐしました。

TOPページよりごらんの方は続きを読むからどうぞ。

まずは用意するモノ。

・ミクロ用通信ケーブル

ある意味一番入手難易度の高い部品です。ヤフオクだと定期的に安い出物が出回っているのでそちらで入手するのが良いでしょう。

・GBAケーブル

単体で購入すると意外に高い場合もあります。ソフトと同梱のモノが良いでしょう。ソフマップの『FFCC』や古本市場の『ポケモンボックス』なんかがオススメですね。

・特殊ドライバーと普通の＋ドライバー

こちらもちょっと入手難易度は高いです。通販とかで買えるんでしょうか。自分は日本橋の共立シリコンハウスで6本セットのモノを購入しました。今回使うのはY字型のドライバーと＋ドライバーです。

・ニッパーとペンチ

ハウジングの加工などに使います。あとコードストリッパーもあった方が良いですが、自分はハサミで代用しました。

・半田ごてセット

半田、半田ごて、半田吸い取り線、こてスタンドです。半田ごては先の細いモノを使いましょう。吸い取り線も余計な部分を吸わないために細めのモノの使用をオススメします。

・のこぎり、ナイフ、ヤスリ

のこぎりは糸ノコなどでもいいですが、ハウジングに基板を収納する際、基板が少し大きいのでこれで切ってサイズを合わせてやる必要があります。ナイフはGBAケーブルをこじ開けるのに、ヤスリはハウジングの加工に使います。

道具と材料は以上。では早速制作にかかりましょう。
まずミクロの通信ケーブルの真ん中にあるハウジングをY字ドライバーで開けます。ネジを外せば簡単に開くのでささっと開けてしまいましょう。

開けるとこんな感じになります。ハウジングはあとで使うのでネジと一緒に無くさないようにどこかに置いておいてください。次にハウジングからケーブルを取り出してください。

真ん中に基板があって、左右にケーブルが伸びていますね。では、どちらでも良いのでケーブルを取り外します。1本のケーブルに付き6本の細い線材が、基板-端子-線材と繋がっていると思うので、端子と線材の部分をニッパーで切断してしまいましょう。もちろんハサミでもOKです。

ケーブルを基板から取り外したら、6本の線材の先っぽを少しだけ剥いて半田を付けておくといいでしょう。ちなみに緑は使わなくても大丈夫なようなのでそのまま放置しててもOKです。余り剥きすぎるとショートの原因になりますのでほどほどで。

つぎにGBAケーブルを取り出します。GBAケーブルのGBA側を＋ドライバーで開けましょう。
このとき、ケーブルの根元部分がかなり堅いので、片側ずつナイフなどでこじってやると良いでしょう。

開いたらケーブルと基板を取り出します。

では基板を裏側にして、半田吸い取り線を使ってコネクタを取り外します。

正直なところ、このコネクタを取り外すいい方法が思いつきません。半田吸い取り線で出来るだけ半田を取り除いたあと、ペンチでコネクタをつまんで無理矢理引っぺがしたのですが、パターンが剥がれそうになりました(；´Д｀)吸い取り線を使わず、バネの吸い取り機を使えばもうちょっとマシな結果になったかな…。いい方法をご存じの方がいたらご教授いただければ幸いです。

とりあえず、頑張ってコネクタを外してください。さて、コネクタが取り外せたら右側のケーブルが繋がっている部分を見てください。少し半田部分が出っ張っています。これが後々邪魔になるので、ニッパーで頭を切ってから、ペンチで少しつぶしてください。

次の行程ですが、取り外したあとの写真を取り忘れていたので、海外のフォーラムから引っ張ってきた画像で説明します。

ここから配線を行いますが、配線はこちらの画像の反対側に実装しますので間違えないように気をつけてください。ケーブルの出ている側に配線します。

まず、配線前にのこぎりかなにかで基板の端を少し切り落とします。ハウジングにすっぽり収まりそうなサイズになればOKです。簡単にハウジングと合わせてやって、サイズと、さっきつぶした半田の頭が邪魔にならないか見てやると良いでしょう。

次に画像の色の通りにケーブルを配線します。重ね重ね裏側から見ている画像だと言うことをお忘れ無く。間違えて配線して基板ないしGCやミクロがオシャカになっても責任は取れませんので…。

この配線がなかなか難易度が高いので頑張ってください。相当狭いです。先にも言ったとおり緑は繋がなくても大丈夫だと思いますが、気になる方は配線しておいても良いでしょう。後々収納することを考えて線材の向きを決めたいなら、基板の真ん中から外側に向かって配線してやればいいと思います。どうやっても折り曲げないと収納できないので、せめて最初からそれを考慮して配線してやれば、半田を載せたところがクラックする心配も多少は無くなるかと。あと、黒いケーブルは太いので、細い線材で中継ぎしてから繋いでやると良いかもしれません。自分はそうしました。

さて、ケーブルは配線できましたでしょうか。こんな感じになると思います。

裏側。汚いです(笑

次にハウジングの加工を行います。ニッパーとペンチを用意してください。

この画像の上の部分にハウジングを収納することになります。まず、丸で囲った部分を折り取ってしまいましょう。間違ってもネジ穴の柱を破壊したりしないよう注意してください。

つぎにGCに繋がるケーブルを取り出す部分を拡張します。ニッパーでおおざっぱに切り取ったらヤスリでガシガシ削ってください。取りあえず紙ヤスリでは無理ですので金属ヤスリを使いましょう。円柱形の金属ヤスリがあればオススメです。

加工が一通り終わるとこんな感じになります。

続いて反対側。こちらも同じようにネジ穴に気をつけながら邪魔な部分を折り取って、ケーブルの出る部分を削ります。

仕上がりはこんな感じ。

さて、基板とケーブルを収納します。基板の向きに気をつけてください。ここで折り曲げて半田が外れるようならやり直した方が良いでしょう。収納すると以下のように収まります。基板のサイズ、半田の頭、ハウジングの加工、十分でしょうか。うまくいくと驚くほどすっぽり収まりますよ。あ、説明を忘れていましたが、GCに繋がる側のケーブルは根元部分を下の写真のように削っておいた方が良いでしょう。

では蓋を閉じます。GCのケーブル側が多少浮くかもしれませんが、押さえつけて収めるか、ハウジングをもう少し削るかして、収めてしまいましょう。ねじを締めれば完成です。

コネクタの穴は開きっぱなしになりますけどね…(笑)。気になるならパテで埋めるなりすれば良いかと思います。自分は面倒くさいのでこのままです。

全体図。なかなか綺麗に出来てると思いませんか。ハウジングにあれだけ綺麗に収まるとは想定外だったので、この完成図は想像してませんでした。

『ゼルダの伝説4つの剣＋』をGBAと一緒に写してみました。GBAはフロントライト改造を施してありますが、それでも見やすさはミクロの方が断然上です。ミクロは液晶サイズの割に解像度も非常に高く、DSL並に明るいバックライトを持っているため、プレイ環境を選びません。

最後に、『パックマンvs.』を写してみたところ。今度DSで発売される『ナムコミュージアムDS』にこのゲームが移植されるようですね。正直楽しみすぎてヤバイです。

Wiiの活躍によりGCのソフトが再び注目されるようになりましたので、これを機にGCが再評価されれば嬉しいですね。GCのソフトでGBAを介して対戦するゲームは、意外に良作が多いので、是非ミクロも選択肢のひとつになればとケーブルを作ってみましたが、参考になりましたでしょうか。

また分からない部分や、ここの写真が欲しいとかがありましたら、コメ欄ででも知らせていただければ幸いです。

じゃ、改造好きのみなさん頑張ってくださいね。感想もお待ちしておりますよ。( ´ω`)ノ

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