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[ICON]Espresso Diary@信州松本

CNBC「日本は景気後退の瀬戸際に」。

斉藤久典

提供:Espresso Diary@信州松本

の自由化をめぐるTPPの話が浮上して、やっと、やっと、やーっと円高が日本の農業に与える影響が意識されるようになってきたようです。コーヒーを含めた飲料や食品の業界では農産物が原材料ですから、かなり前から円高について話す人が多かった。北海道あたりでは「豪州やNZあたりと自由貿易ということになったら、残れる農家は多くないだろう」と話す人もいるそうです。日本のニュース・ショーでは、円高になるたびに大田区の工場が出てきて、「輸出には厳しい」というパターンを何度も繰り返すばかりなので、このごろでは誰がキャスターなのか?私は、もう名前も覚えられない状態になりました。

繰り返してきたように、バーナンキの大規模な緩和策は09年の春から始まっています。人民元をめぐる米中の軋轢も、かなり激しく続いてきた。いま起きている円高は、世界の通貨安競争の一場面として見るのが当然だと私は思うのですが、日本のメディアは何か別のものばかりを追いかけてきたと思わざるを得ません。需給ギャップの25兆円よりも、小沢一郎の4億円の方が、遥かに重要なテーマとして扱われている。

この世界とのズレは今も続いていて、実際の社会では厳しさが強まっているのに、テレビからは相変わらず鈍感な映像が流れ続け、それで人々のあいだに苛立ちが広がっているようにも思えます。厳しい。だけど理由や正体が見えない。だから不安ばかりが募ったり、あるいは異端審問のような裁判劇に期待する感情が広がっているのではないか。

きょうはBLOGOSに池尾和人という学者さんが、日銀を民間の子会社に例える文章を載せています。日本銀行の独立性は、法的にも明らかなこと。それを無視して政府の子会社のように論ずるのは、ミクロ経済の感覚をマクロ経済にそのまま持ち込んでいるとか言いようがない。日本では学者もメディアも、どうかしてしまったようです。

もう、あれこれ文句を言っても変わりそうもないので、少しでも外国語を学んでリアルタイムで経済の動きを追った方が良いと思います。そうすれば雇用を無視し続ける中央銀行の異様さに嫌でも気が付きます。
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[ICON]Espresso Diary@信州松本

Espresso Diary@信州松本

斉藤久典

(株)斉藤コーヒー店代表。

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