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文化日報 韓国語原文

「中国、韓国史歪曲教科書是正」

2003年10月16日(木) 14:06

(::韓・中教育専門家合同セミナーで合意::) 1950年の朝鮮戦争を内戦と記述しているなど、中国の教科書における韓国史歪曲が深刻だという指摘が相次いでいる中、韓国と中国の学界がこれを正すために一席に集まった。

韓・中の教育専門家20名余りは去る13日から4泊5日間、京畿道城南の韓国精神文化研究院で「21世紀の東アジアの平和のための社会科教育」という主題の韓・中教科書合同セミナーに参加した。

特にこの席には中国の教科書を製作している人民教育出版社の楊涯玲,張振海研究員が参加し、中国の教科書の一部の韓国史歪曲・虚偽記述部分を是正するとの意向を明らかにした。

◇韓国の学界の要求=チャン・セユン 成均館大 史学科教授は ▲韓半島に対する中国文化の影響問題 ▲勃海史についての認識と叙述の違い ▲日帝時代の独立運動等、韓・中関係史の相異なる歴史叙述部分を指摘した。

チャン教授は「中国の教科書には古朝鮮の歴史についての言及がなく、馬韓,辰韓,弁韓に代表される三韓時代に関しては、中国が自国の影響を多く受けたと主張する辰韓を中心に叙述している」とし、「勃海史も高句麗との関連性は全く言及しておらず、日帝時代の独立運動も金日成の活動を中心に叙述している」と指摘した。

◇中国の学界の立場=楊涯玲研究員は ▲中国の教科書において朝鮮戦争を内戦と規定した部分 ▲三国時代を「3つの奴隷制社会」と表現した部分 ▲高麗時代について全く言及せずに古代社会から朝鮮時代に直接移行したかのように記述した部分 ▲統一新羅の首都が平壌だったかのように記述した部分などは、是正すると明らかにした。

楊涯玲研究員は「朝鮮戦争は旧ソ連や米国など、強大国間の対決側面がはるかに強いという韓国の学界の主張には一理ある」とし、「教科書改正時にこのような部分が反映されるようにする」と明らかにした。

しかし、彼らは「東海」を「日本海」と表記した部分や勃海問題,首都ソウルをいまだに「漢城」と表記している問題などについては我々の是正要求に同意しなかった。

張研究員は「勃海は中国の地方政権中のひとつであった」とし、「少数民族が自分の先祖だと話しているからといって、それをそのまま教科書に書くことはできない」と述べた。

イ・ヒョンミ記者 always@munhwa.co.kr