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ロボットが、次の行動優しく助言 認知症高齢者用に開発

2010年10月25日5時31分

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写真:「玄関に行ってみてはどうかなあ」などと、やるべきことを提案する生活支援ロボット「玄関に行ってみてはどうかなあ」などと、やるべきことを提案する生活支援ロボット

 《佐藤さーん、今日はデイサービスに行くんだよね。そろそろお迎えが来るころだから、トイレに行ったらどうかなあ》

 言葉の主は、身長38.5センチの生活支援ロボット。軽い認知症がある高齢者のサポートを目指し、国立障害者リハビリテーションセンターを中心とした研究グループが開発した。

 薬を飲む時間や玄関の呼び鈴が鳴ったとき、外出予定があって準備が必要なときなどに、NEC製のコミュニケーションロボット「PaPeRo(パペロ)」が、やるべきことを音声で案内し、行動を促す。特にひとり暮らしの人の手助けを意識したものだ。

 ロボットは、まず利用者の名前を呼びかけて注意を喚起し、事前のプログラムに沿って行動を促す提案をする。利用者から反応がない時は「わかったかな?」と再確認したり、提案を繰り返したり。利用者が「わかったよ」などと答えると、「よろしくね」と伝えて対話が終わる。

 有料老人ホームで軽い認知症がある79〜97歳の女性5人に使ってもらったところ、「ボク(PaPeRo)が言ってくれたから、トイレに行ってくるね」など、行動が促されるケースが大半だったという。同センターでは5年後をめどに普及を図りたいとしている。(友野賀世)

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