石川のニュース 【10月9日03時44分更新】

おまん小豆で健康茶 津幡の町おこしグループ開発

おまん小豆の会が開発した健康茶「おまん小豆茶」=津幡町役場
 津幡町北横根などに残る伝説ゆかりの古代小豆(あずき)「おまん小豆」で町おこしを 目指す有志グループ「おまん小豆の会」は8日、新組織を発足させ、同小豆を使ったティ ーバッグの健康茶を開発した。活性酸素を除去し、老化を防ぐ効果があるとされるポリフ ェノールを通常の小豆より豊富に含む新たな特産品として広く発信する。

 同町の中多弘さん=北横根=、平良雄さん=加賀爪=、寺西国子さん=庄=の3人グル ープが4年前から生産拡大に取り組み、昨年10月に同会を発会させた。昨年末から倶利 伽羅地区振興会の関係者や富山大地域連携推進機構産学連携部門イノベーション育成オフ ィスの山名一男教授らが加わり、加工品開発の準備を進めてきた。

 昨年、県予防医学協会におまん小豆の食品検査を依頼したところ、ポリフェノールが1 00グラム当たり1.52グラム含まれていた。赤ワインの1.5〜2倍のポリフェノー ルを含む通常の小豆は100グラム当たり0.4〜0・6グラムで、おまん小豆はこの2 .5倍〜3.8倍にあたり、含有量が突出していた。

 同会は金沢市百坂町の「お茶のあずま園」に依頼し、おまん小豆を粉末にしたティーバ ッグを開発した。31日に同町竹橋の道の駅・源平の郷と倶利伽羅塾で開かれる「ござっ さい祭り」や、同日からあずま園と同町内の小泉菓子舗、加賀藩たかくら、倶利伽羅塾の 4カ所をアンテナショップとして定価800円に設定したティーバッグ5個入りの「おま ん小豆茶」を500円で計200袋販売する。 新組織の設立総会は8日、町役場で開か れ、中多弘会長ら役員を承認し、谷口正一町議会議長、井上信一JA石川かほく組合長が 祝辞を述べた。


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