プルトニウム燃料工場が着工
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プルトニウム燃料工場が着工

10月28日 15時55分 twitterでつぶやく

原子力発電所の使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを核燃料に加工する国内で初めての工場の建設が、28日から青森県で始まりました。工場は、およそ1900億円の建設費をかけて6年後の完成を目指しています。

青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場に隣接する敷地で開かれた安全祈願祭には、事業者の日本原燃や建設会社からおよそ100人が参加しました。原発の使用済み核燃料から取り出したプルトニウムやウランを再び原発で使う核燃料に加工する工場は、商業用としては国内で初めてで、国は「核燃料サイクル政策」の柱の1つと位置づけています。式典で、日本原燃の川井吉彦社長は「エネルギーを将来にわたって確保するためには『核燃料サイクル』が不可欠で、この工場はその一翼を担うことになる」と述べました。工場は、およそ1900億円の建設費をかけて6年後の完成を目指していて、全国およそ十数基の原発で1年間に使う分に相当する130トンの核燃料を製造することができます。しかし、工場の建設開始は、国の審査に時間がかかったため予定より3年遅れたほか、プルトニウムを取り出す再処理工場ではトラブルが相次ぎ本格的な運転開始のめどが立っていないなど、多くの課題を抱えた状態が続いています。