竹箒日記 : 2009/07


2009/7/18 : ガガガ(きのこ)
はい。
恥とか外聞とかおまえはまた節操なく感動して……という周囲の嘆息もとりあえず置いておいて、ちょいと布教活動をば。

今月のガガガ文庫の「ケモノガリ」。

読んでくれ。いや、ほんとに読んでくれ。好きな人にはもうたまんねーぐらい面白かったから……!
東出裕一郎のいいところと困ったちゃんなところが炸裂した痛快青春エンタでございます。


んー、それだけだとなんだか分からないだろうから、
東出裕一郎に馴染みの浅いTYPE-MOONユーザー用にウソ説明(セールス)すると、

『さあ、今日も素敵なハンティングのはじまりだ! オレたちゃ汲めども尽きぬ金と権力と特権意識にひたりきったド外道クラブ・ヤマイヌの会員さ! 今回のショーはいつにも増してエキサイティング。日本の高校生たちを拉致しての凄惨なショーにご満悦。突然の地獄に泣きわめく弱者どもをいたぶるのは最高に気持ちがいいぜ! ねぇパパ、僕ったら今日はどれだけの成績(スコア)をだせるかな? 三人くらいヘッドショットしたいよね、てへへ! なんて、素敵なジョンブルたちの笑いが青空の下こだまする。
―――だが彼らは知らなかった。拉致された高校生の中に、ちょっとした弾みで記憶を失い、自分のことをフツーの高校生と思いこんでいた七夜志貴(笑)がまじっていた事を―――!』
(※あえて自作品の登場人物の名前をだしたのは、うちのユーザーにはこれ以上分かりやすい単語がないためです。ご了承ください)

ほーら、貴方は段々読みたくなーる……スティーブン・キング分とB級映画分と中二病分がとりたくなーる……

  ◆

と、あらすじだけ読むと陰鬱な気持ちになる「ケモノガリ」ですが、まさか、このジャンルで泣かされるとは思ってもみなかった。
涙ってのは悲劇のただ中にいる何者かへの同情ではなく、
悲劇を打破する為に奮い立つ(厳かな)決別に流すもんだよな……


東出氏にはこんど鹿の肉をおごろう、うん。え、塩がほしい?もちろんやんねーよ!




2009/7/28 : M12(きのこ)

 劇場版・空の境界 第六章、発売でございます。

 七章に向けての予習とか、
 制服姿の式の鑑賞とかよくてよの人の鑑賞とか、
 名門女学院にバーチャル留学するイメトレ用とか、
 もうぶっちゃけ鮮花のカカト落としをコマ送りするためとか、
 それぞれの思いで手にとってやってくださいませ。

 そして、今回も限定版に付いてくるサントラがたまらん出来です。
 M12。
 M12を良質なヘッドホンでボリュームあげて聴いてほしい。
 毎章、戦闘曲はその章のEDにあわせてアレンジされているんですが、まさかfairttaleとメインテーマの組み合わせが、ここまで破壊力のあるものになろうとは……梶浦由記、恐るべし。こんな曲流されたら、そりゃあ妖精も乱舞するし妹もゴッドフィンガーぐらい撃ちますよ。


 ◆

 などと、またも私事で申し訳ない。
 TYPE-MOON関連のニュースは八月二十一日発売のTYPE-MOONエースにこれでもかと言っているはずなので、そちらもよろしくお願いします。

 ◆

 ところでアニメ「鉄腕バーディーDECOED:02」がすげえツボだったんだけど、少数派なのか……?
 アニメ版のヴァイオリンの解釈とか、ナタルとの距離感とかメチャクチャ上手いと思うんだけど、ダメなのか……。
 バーディーにとっては間違いなく幸福なんだけど、周りから見るとあまりにも哀れな幼少時代。
 あの悲惨さは行間でしか語られていないけど、アレを目の当たりにしてきたら、そりゃあ“もう見ていられない”と思うほど愛しく思うだろうよ……。01のシャマランといいナタルといい、DECOEDのオリジナルキャラはみんないい味だしています。

 なんとかブルーレイBOXにして、あのスタッフのまま三期やってくれんものか……地味目なワイヤーナイフ使いであるヘイさんもブルーレイになるんだし、待っていればあるいは……!

 あ、でも有田しおん関連は忘れていいと思います。




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