まずはプロジェクター投影された資料を基に、横畑氏、阿部氏がセンカクモグラの特徴や現在の魚釣島で起きているであろう生態系の破壊状況などを説明。
横畑氏によると、センカクモグラは環境省・レッドデータブックで、イリオモテヤマネコ、ツシマヤマネコ、ニホンアシカ、ニホンカワウソなどと同類の絶滅危惧種1ーA類にエントリーされている。
1970年代に放たれたヤギのつがいが野生化し、爆発的に増えたことによって植生が食い荒らされ、センカクモグラをはじめとする魚釣島の動植物が生き延びていくための環境が悪化した。
1978年に13・24パーセントだった無植生地(植物が生えていない部分)は、2002年には2倍近い24・71パーセントに激増したという。
魚釣島のお勉強の時間帯は会場も静かで、皆ウンウンとうなずきながら話を聞いていたのだが、討論会に入るとパネリストと50人を超える聴衆は徐々にヒートアップ。
パネリスト側が「我が国の固有種、センカクモグラを当たり前のように守るという議連を立ち上げる。これは右だ左だ、リベラルだなどという問題ではない」(城内氏)、「尖閣諸島が(中国に)実行支配されたら、取り戻すのは至難の業。虎視眈々(たんたん)と狙っている相手がいる場合は、それ以上のエネルギーで守らないと」(野口氏)、「環境という側面から尖閣をとらえていきたい。これを支えるのは国民1人1人の意識だ」(山際氏)などとブチ上げると、歓声が上がり、会場は拍手に包まれた。
聴衆から「いったい誰なら魚釣島に上陸できるのか」「今の日本は、領土を守るという当たり前の話がわざわざ国会で議論されなければならない奇異な国だ」などという意見も相次いだ。
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