KTX:20年の宿願、「五松駅時代」到来(下)

 五松駅の完成に伴い、来月1日からKTX京釜線の列車が停車するようになれば、五松からソウルまで40分、大邱まで60分、慶州まで80分、釜山まで100分台でアクセス可能になり、忠清北道は韓国の「2時間以内の生活圏」の中心となる。また、KTX京釜線五松駅の開通に続き、2014年にKTX湖南線と江南・水西線が連結されれば、五松駅は韓国で唯一の融複合プラットホームとして、韓国鉄道網X軸の中心になると予想される。京釜線、湖南線はもちろん、忠州-堤川-太白-江陵に至る中部内陸圏の交通の要衝地としても浮上する。

 五松駅は、KTX京釜線と同湖南線の分岐駅だが、まず2ホーム6線の京釜線駅が建設され、2ホーム4線の湖南線駅は2014年12月に開通する。今回完成した京釜線五松駅には、一日当たり平日21本、週末25本停車し、ソウルまでの料金は平日1万6800ウォン(約1217円)、週末1万8000ウォン(約1304円)となっている。

 五松駅の完成は、忠清北道地域の産業経済にも少なからぬ影響を与えると期待されている。先端医療複合団地や保健医療行政タウン、生命科学団地、バイオ関連企業や研究所などが集まっている五松を、韓国のバイオ産業の中心地に押し上げる見込みだ。また、近隣の清州国際空港、梧倉化学産業団地、曽坪・陰城・鎮川太陽光産業団地などと連携し、中部圏の産業中心地の座を占めるのに大きく寄与するものとみられる。

 忠清北道は五松時代の幕開けを契機として、忠清内陸高速化道路の建設、首都圏鉄道の延長、五松-世宗市-空港間連結道路の早期完工、忠北経済自由区域の早期指定などを韓国政府に求めた。また忠清北道側は、「五松時代開幕にふさわしい道路、交通、学校、住宅など、独自インフラを早期に構築できるよう努力する」と語った。

 忠清北道、清州市、清原郡など関連自治体や地域の市民団体などは、高速鉄道の分岐駅を五松に誘致するため、1998年から対策委員会を作り、積極的に活動した結果、2005年に五松分岐駅の誘致に成功した。

劉泰鍾(ユ・テジョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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