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勝山グループが創業地売却 複合開発の可能性も

住友不動産が取得する土地。右が愛宕上杉通、左端が勝山ボウリングクラブ

 飲食・不動産業の勝山企業(仙台市)が住友不動産との間で、仙台市青葉区上杉2丁目のスケート場跡地などの売却契約を結んだことが27日、明らかになった。勝山グループの創業地で、分譲マンションなどの開発が進められる見通し。周辺エリアでは今後、移転が予定される東北大農学部の跡地利用に注目が集まる。

 勝山企業は酒造業からスタート。売却が決まった土地には2005年まで江戸末期に造られた酒蔵があった。営業中の勝山ボウリングクラブは1972年に開業した。78年には隣に勝山スケーティングクラブもオープンし、09年4月の営業終了まで市民に親しまれ、フィギュアスケートの男子五輪選手も輩出した。
 土地売却について勝山企業は「所有資産を有効活用するため」としているが、ボウリング場が老朽化したのに加え、少子高齢化でレジャー施設の維持そのものが難しくなっていることも理由とみられる。
 住友不動産は今後、マンション建設を中心に具体的な開発計画を検討する方針。約1万7000平方メートルで、大手企業が単独で開発できる限界に近い規模ともされるだけに、仙台市内の不動産関係者は「商業施設などとの複合開発も可能だ」と指摘する。
 周辺エリアでは東北大が、老朽化が進んだ農学部・農学研究科の雨宮キャンパス(青葉区堤通雨宮町、9.3ヘクタール)を売却し、青葉山新キャンパス(青葉区荒巻)に移転させる計画を進めている。
 東北大は売却益を移転財源とする予定だが、地価低迷のため、現在のところ有力な交渉相手はいないという。


2010年10月28日木曜日


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