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【それでも撲滅できないのか】(4)怒鳴りながら父は娘を殴った…文学に現れたる虐待の近現代史 (2/3ページ)

2010.10.28 20:07
このニュースのトピックス児童虐待を考える
ネグレクトともつながるコインロッカー事件が続発した時代もあった=昭和49年4月、大阪駅東口ネグレクトともつながるコインロッカー事件が続発した時代もあった=昭和49年4月、大阪駅東口

都市で核家族化

 むろん体罰と虐待は異なる。だが、体罰はしばしばエスカレートして虐待になり、ときに取り返しのつかない事故を引き起こす。最近は体罰と虐待をはき違える親も目立つ。

 茨城大学の数井みゆき教授(49)=発達心理学=は「虐待は、養育モデルが崩壊した親たちに起きる。どうやって子育てしていいか分からない親がやってしまう。それが始まったのは戦後の高度経済成長期だった」とし、続けた。

 「日本人は農村を出て都市住民となり核家族化した。父親は企業戦士で家庭を顧みず、子育てが母親に押しつけられるという現在まで続く状況はそのころ生まれた。虐待の主な加害者の6割が実母という現状へとつながっていった」

 大阪万博の開幕を1カ月後に控えた昭和45年2月、東京・渋谷のコインロッカーで乳児の遺体が見つかった。4年間で60件が続発した「コインロッカーベビー事件」。今でいうネグレクト(育児放棄)への予兆だったのかもしれない。

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ネグレクトともつながるコインロッカー事件が続発した時代もあった=昭和49年4月、大阪駅東口

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