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20年夏季五輪:ヒロシマ五輪招致 競技団体「事前相談ない」困惑 /広島

 ◇市が計画案説明 33競技団体、厳しい意見相次ぐ

 20年夏季五輪(ヒロシマ五輪)の招致を検討している広島市は27日、県内の競技団体に対し、基本計画案の説明会を同市役所で開いた。計画案の公表後、競技団体への説明会は初めて。県体育協会や市スポーツ協会に加盟する33団体49人が出席し、競技会場への不満やスタッフにかかる負担への懸念のほか、「事前に相談がなかった」など厳しい意見が相次いだ。同市は今後、競技団体と個別に協議するという。【寺岡俊】

 説明会では、岩崎静二・オリンピック招致検討担当部長が、28競技を37会場で開催、総事業費を4491億円とする基本計画案を説明した。

 呉市の阿賀マリノポリスに特設会場を設けるバレーボールでは、県バレーボール協会の松下光一常務理事が「これまで国際大会はグリーンアリーナ(県立総合体育館)で行っていた」と質問。市は「会場は1万2000席が必要。グリーンアリーナは6800席しかない」と答えた。松下常務理事は、過去に広島であった国際試合では、選手の宿泊施設から会場までの移動時間は30分としたことを紹介し、「計画案では59分だが問題ないのか」と指摘。市は「16年五輪の開催基準に準ずるもの」と回答した。

 東広島運動公園(東広島市)の特設会場で開催されるレスリング。県レスリング協会の衣川知孝理事長は「広島開催となると主体は県の協会。招致を検討するのであれば、どのように運営していくのかシミュレーションすべきだ」と疑問を呈した。衣川理事長によると、計画案策定段階で市から事前相談はなかったという。

 カヌーは安芸高田市での開催を予定。県カヌー協会の今津俊昭会長は「運営のボランティアの負担が心配」。94年広島アジア大会でもカヌーは安芸高田市で開かれたが、「あの時でギリギリだった。広島市内でも会場を設けて負担を分散できないか」と漏らした。

 県テニス協会の高橋由啓理事長は「1週間で計482試合。10コートで処理するとなると1日何試合で、どれくらいスタッフが必要か、おのずと分かるはず。コスト面なども含め、どのように考えているのか」と困惑していた。

毎日新聞 2010年10月28日 地方版

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