ホームを跨ぐ「時空(とき)の広場」

ホームから見たドーム。ホームの屋根がなくなると、かなり開放的な空間になる(画像クリックで拡大)

 ノースゲートビルディングとサウスゲートビルディングの間の大阪駅ホームをすっぽり覆う、東西方向180m、南北方向100mの巨大なドーム。現在はホームごとに屋根が付いているが、今後取り払われ、巨大な吹き抜け空間が出現する。欧州の鉄道駅ではよくあるスタイルだが、日本ではあまり例のない造りだ。

 そのドームの下に、ホームを跨ぐ形でできるのが「時空の広場」だ。ノースゲートビルディング中央の吹き抜けと直結し、サウスゲートビルディングとの南北自由通路を兼ねる。この広場は5階レベルに位置し、ほかに、来年4月に改札ができる3階レベル、現在改札がある1階レベルでも、南北の行き来が可能だ。

 時空の広場の横幅は約38m。かなり巨大な空間だが、片隅にカフェができるほかには、特に物販施設は設けないという。北側に金色の時計台、南側に銀色の時計台ができ、待ち合わせスポットとなる。行き交う電車が見下ろせるので、鉄道好きの子供からも人気を集めそうだ。

 こういった駅ナカの大きな広場としては、同じJR西日本が手がけた京都駅ビルの大階段が有名だ。京都駅ではこうしたスペースを活用したイベントが開かれており、大阪駅でも同様の活用が期待される。

時空の広場から見たノースゲートビルディング。左側がJR大阪三越伊勢丹、右側がルクアになる(画像クリックで拡大)

待ち合わせスポットになる金の時計台。まだ文字盤は入っていない。奥がJR大阪三越伊勢丹になる(画像クリックで拡大)

時空の広場から北東方向を見たところ。奥にある建物がルクア、手前の赤い鉄骨がカフェ。広場にはこのカフェ以外の店は設けられない(画像クリックで拡大)

時空の広場から東方向を見たところ。下のホームに列車が止まっているのが見える。奥の屋根の付いた橋のようなものは、東からの雨の吹きこみを防ぐためのもので、西側にも同じものがある(画像クリックで拡大)

時空の広場の完成予想図。広いスペースを生かしたイベントの開催などが期待される(画像クリックで拡大)