日経トレンディ

 2011年5月、西日本随一のターミナル駅であるJR大阪駅が、一大商業施設に生まれ変わる。「ヨドバシカメラマルチメディア梅田」がある駅北側に28階建ての「ノースゲートビルディング」を建設。JR西日本と三越伊勢丹ホールディングスが共同出資する「JR大阪三越伊勢丹」、JR西日本子会社が運営する女性向け専門店ビル「LUCUA(ルクア)」などがオープンする。

 駅の南側に以前からあった駅ビル「アクティ大阪」も増築。「サウスゲートビルディング」と名前を改め、主要テナントである大丸大阪梅田店が現在の約1.6倍に増床する。

 そしてこの2つのビルの間には、JR大阪駅のホームをすっぽり覆う大ドームが掛けられ、南北を自由に行き来できる連絡橋を新設。商業施設と駅が一体化し、全体が「OSAKA STATION CITY(大阪ステーションシティ)」と名付けられた。

 運営主体であるJR西日本の強みは、“足”である鉄道を持っていること。「関西だけでなく、西日本一帯から集客できるよう、鉄道を使った施策に取り組んでいきたい」(JR西日本創造本部大阪ターミナル開発チームの山崎香織課長代理)。大阪ステーションシティの開業が、西日本エリアでは2011年の一大トピックであることは間違いない。

 その大阪ステーションシティの内部が、今回報道公開された。テナントの内装工事が佳境を迎えているため、見ることができた場所は一部に限られたが、紹介したい。

西側から見た大阪ステーションシティ。左側が「ノースゲートビルディング」、右側が「サウスゲートビルディング」。駅を覆う形でドーム天井が掛かっている(画像クリックで拡大)