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日本の万博訪問団 非公開扱い

10月28日 20時47分 twitterでつぶやく

尖閣諸島の領有権をめぐる日中関係の悪化で、いったんは受け入れが延期された日本の訪問団の大学生らが28日、上海万博を視察しましたが、中国側は、この様子をすべて非公開とするなど訪問団の扱いに神経をとがらせています。

上海万博を視察したのは、日本各地の大学生らで組織する「日本青年上海万博訪問団」のメンバー、およそ680人で、28日午前、中国館に続いて日本館を訪れ、展示物を視察しました。ことし5月に当時の鳩山総理大臣と温家宝首相との会談で決まった訪問団は、尖閣諸島の領有権をめぐる日中関係の悪化で、中国側が、いったんは受け入れを延期しましたが、その後の関係改善に向けた動きの中で実現し、27日から上海を訪れています。しかし、視察の様子は、中国側の要請ですべて非公開となったほか、28日夜、予定されている歓迎レセプションも報道陣の招待が取り消されるなど、日中間の関係改善が思うように進まないなかで、中国側が日本の訪問団の扱いに神経をとがらせている様子がうかがえます。日本館の視察を終えた大学生らは、中国側の関係者がガードするなか、報道陣の問いかけに無言のまま、次のパビリオンに向かっていました。一行は29日、上海市内の大学や企業を訪れて中国側との交流を深めることにしています。