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2006年07月02日号: 官房長官らの統一協会関連団体への祝電に抗議の声−−公開質問状も提出=0607020201  
執筆者: jp
発行日付: 2006/6/26
閲覧数: 903
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 福岡市内で、5月13日に行われた統一協会のダミー団体「天宙平和連合」の集会に、安倍晋三官房長官、安岡興治元法務大臣らが祝電を送っていたことが明らかになった。これを受け6月19日、抗議のための公開質問状が参議院議員会館において提出され、同時に記者会見が開かれた。主催は日本基督教団統一原理問題連絡会、全国霊感商法対策弁護士連絡会、全国統一協会被害者家族の会。
 主催者によると広島での会合にも祝電が送られていた模様で、この問題が明らかになったのは、統一協会の世界日報韓国版に掲載された記事による。「まことのお父様・文鮮明」をメシアとして仰いで、同氏を世界の王にすることを目的とした統一協会。その目的のため多数の統一協会信者が、国会議員の動向を探るために国会に送り込まれており、その数は3桁にものぼるとみられる。
 「すでに送り込まれた秘書たちは、国会議員の知らないところで統一協会主催の会議を開き、自分が仕える議員たちの動向を詳細に報告してきた事実が確認されている。人間をロボットにし、自分たちの目的のためならなんでもするというその手口、資金集めの方法、霊感商法の手口、合同結婚式のもち方が違法であると社会的非難も以前からあり、最高裁でもすでに5回(違法との)判決が下されている。このような団体の行った集会に、現職の官房長官、あるいは元法務大臣が祝電を出すなどもってのほか。2度とこのようなことがあってはならない」と抗議した。
 岩崎隆牧師(日本基督教団統一原理問題連絡会代表世話役)は、「被害は毎日のように深刻化している。家族の断絶、青年男女の行方不明、霊感商法や悪質な資金集めによる経済的な被害などが社会問題化している。私たちは宗教者の立場から、異端として懲らしめるというのではなく、人権問題として、被害が続く限り活動を続けていきたい」と語った。
 ミッション系の学校を中心に被害防止のためのトラクト配布などに力を入れる統一協会問題キリスト教連絡会の平岡氏は、「統一協会は教育の場でも、様々なダミー団体を使って活動している。統一思想を植え付けた後、『実は統一協会だった』『あなたが信じたのは文鮮明だった』と明かす、極めて悪質な布教活動を行っている。今回の祝電問題によって現職の政治家たちが統一協会を支持していることになり、末端の信者たちが励まされたり、勧誘活動などにも影響してくことを危惧している。当会は、祝電を送った議員たちにしっかりとした適切な対処を求めたい」と声明を発表した。
 
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