相手のチェックを交わしてボールを運ぶ竹内=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(塚田陽一郎撮影)
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名古屋グランパスは27日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターでJFLのホンダFCと練習試合を行い、2−0で勝った。若手主体で臨んだが、右太もも裏肉離れで全治2週間と診断されたDF田中マルクス闘莉王(29)に代わって先発候補となるDF竹内彬(27)とDF千代反田充(30)の2選手も前半のみ出場して無失点に抑え、30日のリーグ戦・C大阪戦(豊田ス)へ順調な調整をアピールした。
闘莉王の穴はオレが埋める! 竹内、千代反田の両センターバック候補が上々のデモンストレーションを披露した。
9月の練習試合で5失点を喫したJFLの難敵を、危なげなくシャットアウト。竹内が「コンディションは悪くない。出たら積極的な守備を見せたい」と話せば、千代反田も「きょうの守備をベースに、細かい判断を詰めていければ」と手応えを見せた。
闘莉王の戦線離脱で先発候補に浮上した2人だが「どっちが出るかわからない」と口をそろえる。この日は2人そろって前半45分プレーしたが、週末に先発予定の選手が練習試合に出場することは珍しい。試合を見守ったストイコビッチ監督も、まだ決めかねているようだ。
今季リーグ戦の出場時間が長いのは千代反田だ。23日の神戸戦でも終盤に出場し、逃げ切りに貢献した。「入れ込みすぎず、リラックスしすぎず、ほどよい緊張感を持って臨みたい」と自然体で備える。
一方、竹内も8月22日のG大阪戦ではフル出場して、得点ランク上位のFW平井を封じる活躍を見せた。「けがや出場停止は絶対ある。(闘莉王の代役を)意識することはない。出たら積極的な守備をしたい」と自分のプレーを出すことに集中する。
いずれにしても、他チームならレギュラークラス。「お互い、いい準備はできている」と千代反田。どちらが出てもベストを尽くすだけ。総力戦のラスト7試合へ、実力者2人が心身ともに準備を整える。 (塚田陽一郎)
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