台灣在住日誌

過去的記録

中華民国93年 6月〜11月

 

2004/06/20 : 星期天

エンジンやブレーキの騒音と、夕方直前のほぼ水平に差し込んでくる太陽が、

クーラー無し、扇風機修理中で窓全開の列車内で

3時間近く眠りこけていた私を起こそうとする。

目をあけてみれば、そこは台湾中部だった。

――景色が北部とずいぶん違うな…


ども、あんとにーです。

やっとの事で配属される部隊が決定されたのが2週間前の事。

台北市にも近いし、しかもおばあちゃんの家と同じ区域だ〜、らっきー!

と思っていたのも束の間。

いざ部隊へ行って見れば、そこは「基地入り」準備でてんやわんや阿鼻叫喚の図。

二日後には直達バスで台北駅まで約3時間半、

特急列車だと2時間半くらい離れた基地へ行かねば成らない事になってました、その部隊。

き、聞いてねーYO!!!!


一年に一回の頻度で、部隊の全人員、全装備を、

中南部にある主に「基地」と呼ばれる訓練キャンプへ移動させ、

そこで三ヶ月間に渡る、訓練と演習を毎日繰り返す、兵役期間の悪夢!

それが基地入り。

この、学校イベントで言えば特訓合宿のようなこの期間は、

休日が無くなったり、有っても多くの時間が家に帰る為に費やされたり。

しかも交通費もバカにならないわで、大変なのです。

朝3時に起こされて、二十台近くのハマーを運送車両に括り付けて、

基地へ到達したのが夜の八時ちょっと。

その後は、機材の搬入やら掃除やらで夜中の2時半まで仕事仕事。

翌朝の5時半に起きてまた仕事仕事ー、とぶっつけ突貫作業。


これが噂の基地入りか……、と泣きそうになる。


今週は帰られないかもなー、友達と例のメイドカフェへ行く約束してたのになー。

と思っていたら、運良く端午節の休暇と重なって、

基地入り期間中では奇跡とも言える三日間の休暇が降りたのだ!!

台北市よ、私は帰ってきた!!


さて、今日はのんびり休むとして、明日はメイドカフェ突入だー!!


2004/06/21 : 星期一

今日は台湾初のメイド喫茶、「アニメイド」へ行ってまいりました!

本来なら土曜日に行って、ポスターとVIPカードをゲットする予定でしたが…

くそう、ちょうど基地入り(前日の日記を参照して下さい)と重なってしまったのが運の尽き。

結局、ポスターもVIPカードも無くなってましたとさ(泣)


店の場所は台湾の首都である台北市内の、通称「東区(どぉん・ちゅぃー)」と呼ばれるエリアにあります。

この東区は、だいたい太平洋SOGOがある「大安区」あたり…

つまりMRT(台北市内電車)の「忠孝復興駅」付近から、

台北市市政府や、今の所台湾で最も高い高層ビル「台北101」が存在する

「信義区」までのエリアを指します。


この区域は、少し前までは、賑やかな場所といえばSOGO付近くらいの、

完全なビジネスゾーンだったのですが、

ここ数年で、流行の先端を行くエリアになりました。

若者の町としての部分と、商業区域としての部分が混在している…

日本でいえば、まぁ、新宿になんとなく近い感じでしょうか。


ちなみに、台北市の西側にある、

若者向けエリアの代表―「西門町」は、ほぼ完全に流行りのエリアという趣きで、

まぁ、こっちの方は渋谷をイメージされると、想像しやすいかな?


さて。

公式サイトにあるアクセス説明に沿って歩く。

MRT「忠孝敦化駅」の3番出口から出てからすぐに右へ曲がり、

三つ目の角を左に行くと、

翼よ!あれが(台湾の)オタ魂の灯だ!!! ピンク色の看板が見えてきます。

やはり全員オタなんだろうか…? 近づいてみると…うわぁっ

げげっ、一体どれくらい待てば良いんだろう!? 人大杉。ちなみに、上にある赤い垂れ幕には、

「カフェアニメイド、六月よりここで台湾の未来にご奉仕するにゃん!」と書かれています。

(注:バリバリの意訳です。)

友達と少々写真を撮ったりしてから、店内へ入る。

メイドさんに四人いると伝えると、少々お待ち下さい、と外側の席へ案内される。


一緒に来た友達の一人が、

今更自分はパンピーであると主張するかのごとく

「うわあぁぁ、なんか異世界に来ちまったみたいだようー」と逃げ出そうとする。

今更後戻りなんて出来ないぜ?俺たちゃ同じ穴の狢だぞ?なぁ、兄弟?(ニヤリ

とか言ったら本当に逃げ出しちゃいそうなので、

臨時的にドイツ語、フランス語、イタリア語の簡単な挨拶練習を展開し、

辺りに充満するオタオーラを和らげ、

友達が持つ、メイド喫茶という未知への恐怖を克服させる事に成功。

ちなみに講師は…私の家でホームステイしている例のスイス君です!(笑)


昨日の夜、「明日東区にある面白い店に行くんだけどさ、来ない?」

と、実はオタ趣味満載のメイド喫茶であるという事実の殆どを隠して、

彼を連れて行ったのです(笑)

…いやね、メイドさんに群がるオタ(私含む)の中に、

非オタなスイス人を投入したらどんな化学変化を起こすのかなー、と(笑


実験結果としては、

彼が行っていた学校の生徒に、店内に居る所を目撃されたり。

「おい、なんで例の留学生がココにいるんだよ!?」

と言わんばかりに、店の外でこっちを指していましたよ。うはははは。

いやぁ、久々に爆笑してしまいました(笑)

ちなみに、ここの制服、どうよ?と聞いた所

「うーん、かわいいんじゃないの?」との答えが。…微妙な返答だなぁ。

「あ、ウェイトレスさんはかわいいと思うよ」

うーむ。ここに、一般人なお客さんを引きつける為のヒントがあるような気がするね。


と、まぁ、外で 「ぐ〜てん・も〜げん、ぼん・じゅ〜、ぼん・な・せ〜ら、アリィ・ヴェル・デル・スィ!」

などと20分ほど練習している内に、運良く席が空いたので店内へと案内される。

遂にキターーーー!!!と興奮を押さえつつ、席に座り、メニューを開く振りをし。

早速メイドさん観察を敢行する私(笑)

突き刺さる友達の冷たい視線は無視しつつ!

いやはや、いやはや…なんとも言えぬこの瞬間の達成感よ!


水を運んできたメイドさん。

席へ腰掛けようとした、さっき外で逃げ出そうとした友達にうっかりぶつかっちゃって、

ぺこぺこと謝る姿に、萌え!

ついでに、ぶつかられた友達へ呪いのジュラシー光線を出しておく。

メイドさん!私にもぶつかってきて下さいな、どーんと!!

尻もちをついたメイドさんに優しく声をかけて、手を差し伸べる私。

…そして愛!>妄想


隣りの席を、身を乗り出して拭くミニスカートのメイドさん。

すらりと伸びているフトモモに、萌え!

…げふふ。お嬢さん、目のやり場に困っちゃいますよ、あんとにー軍曹は(死

思わず全力で念動力をスカートに飛ばしてしまったではないか!(ESPなんて持ってないがな!

ふっ、怖いものだな、若さゆえの過ちとは…!!!


そして、メイドさんがくるっと回ると、

ミニな上に、適度な重りの役目も果たしているフリルによって、

くるんっ、と回るスカートの裾!

きゃー!!!!萌え!萌えまくりですよ!?

今日はこの一瞬が一番萌えたね!


と、このままでは脳が溶けてしまいそうなので、

敢えてメイド服を冷静に見つめ、分析する事によりクールダウン効果を狙う。


ポクポクポクポク…チ〜ン!

え〜と、メイド服はピンクのワンピースに、白いエプロン、

ピンクのラインが入った白い襟元は、苺の飾りがあります。

なぜ苺なのかというと、店名である「アニメイド」の中国語名に、

「苺」の文字が入っているから。

ちなみに、店名の中国語は「安 女尼 苺(アン・ニー・メイ)」と呼びます。

(注:真ん中の漢字、日本語には無いです)


スカートは、膝より上の、少しミニなタイプ。

頭の上には、カチューシャではなくて、ゴスロリチックなバンドが。

このバンドの部分は全員同じで無い様でして、バンドタイプのや、

二つのお団子型に髪を纏められるタイプなどを見かけました。

あ、でも団子型のは見たの一瞬だけでしたので、見間違えかもしれません。


靴は学校が指定するような黒の皮靴。

靴下は統一されてなく、白三つ折りのや、薄いピンクの靴下等を見かけました。

この部分は多分各メイドさんが自分で調達しているのでしょう。


…と、まぁ外観を見ると分かる様に、

ここの制服はメイド服というよりは、メイド風のウェイトレス服、という感じですな。

メイドさんフェチの方々には、

「こんなのメイドさんじゃねぇ!フレンチメイドだ!」と怒られそうですなぁ。

や、私はかわいければおっけーですよ?


メイドさん達は、殆どが台湾コスプレイヤーの平均以上だと思う。

接客マナーははっきり言って合格点をあげられるほどではない。

例えば、まだろくにメニューも見てないのに、

すぐにオーダーを取りに来るのはどうかと。

が、コスプレしなれてる為だろうか、笑顔は実に良いです。

今はまだ笑顔で不慣れな部分をカバー出来るだろうけれど、

今後はちゃんとマナーの訓練をするべきだろうな。


今日から発売されたチョコケーキ。まだメニューには載ってませんでした。

で、飲み物や食事の方はどうだろう?

今回私達が頼んだのは何故か全員コーヒー系以外の飲み物だったので、

ネット上で言われていた、

「コーヒーは不味い」という情報の真偽は解明できませんでした。

オーダーした品物は、普通に美味しい、というレベルか。

少なくとも、ハズレは無かったので安心。

あと、結構量があるので、飲み応えは十分です。


料理には鶏肉入りのパニーニ(?日本語でなんと言うかは不明)をオーダーしました。

結構美味しかったです。量は、3時のオヤツにするにはちょっと多めかな?というくらい。

ケーキは、殆どお昼には売りきれちゃったそうですが、

まだメニューには載ってない八角チョコケーキが残っていたのでオーダーする。

ケーキの周りについているビニールの膜がはがれなくって、困ってしまう。

味の方は、チョコの苦味がいい感じにきいているので、

甘いチョコ系が苦手な方にお薦めですね。


店内設置は、まぁ普通の喫茶店とそれほど違いは無いです。

音楽はオタミュージックばかりですが、ちょっと音が大きすぎたかな?


価格は、まぁ付近のカフェより少々高いのですが、

メイドさんはいるし、無線LANが利用できるし、

今後はオタ系雑誌も置かれると言う事なので、それほど割高感はないです。


…と、まぁ久しぶりにあった友達とのお喋りを楽しんだ後、

人が増えてきた様なので、お暇する事に。

最後に記念写真を一枚。

手の空いているメイドさんに頼めば、写真を撮らせてもらえます。

メイドさんを撮るだけではつまらないので、

スイス君とのツーショットを撮る。

どうも失敗してしまった写真。上手く取れたのがあるんだけれど、どこへいったのやら…

尚、写真に写っている両名から、当サイト公開の許可を貰っています。


ほんでもって、

私には到底真似出来ません(笑)

ケータイを取り出して何かをメイドさんに聞く不届きモンが目の前に。

ふ、不潔ですわよっ!?>Eメールを聞いてるだけです。


ま、今はまだテスト運営の段階ですので、

今後どうなるかは分かりません、この店。

ただ、本日はプレオープン最後の日であり、

そしてネット上で見かけた欠点などは少なくなっていました。

その辺はなかなか評価できるんじゃないかな。

折角の台湾初のメイド喫茶店ですし、

これからも末永く続いてくれるといいね。


あと、店長さんも、ちゃんとした制服作って着るべきだと思った(笑)


家に着いて、ニュースを見てたら、アニメイドが報道されてました。

東区へ何しに行ったの?という親の問いに、

ただ「制服がかわいい店行って来た」と伝えただけなのに。

テレビ見て、「ははぁん、今日行ったの、ここでしょ?」と見ぬかれてしまったよ。ちっ!(笑)


2004/11/07 : 星期日

数週間前、うちの近くに、台湾初の「ミスタードーナッツ」が出来た。

ミスドは数年前に日本で食べて以来なので、行こうかと思ったのですが、

どうもね。この壁際大手サークル並の行列を見ちゃうとね。食べる気も失せるというものです。

お店の正面。向かって左へと人の列が続いていきますな 左の写真と同地点で、視点を左へ回して見やした。

店の手前からなら、2時間待ちでございます。 しかし、なんだこの左の男性の変なポーズは。

お隣さんの迷惑にならないように、間隔設けられている行列。 人がまるでゴミの様だ!!

…あー、なんと言いますか。

日本にいる親戚にこの事を話したら、

「日本じゃ信じられない光景だねぇ」と言ってました。…どうなんですかね?

ちなみに、あまりに沢山の人が大量に箱買いしていくので、

今は「お一人様30個まで」と制限がかけられてます。


私は行列並ぶの嫌いだし、ま、ブームが過ぎた頃まで、お預けにする事にしましょう。

ちなみに、コミケでも、大手は買わないのですよ。欲しいけれど。

コミケへはいつも一人だし、大手で並んで、時間なくすよりは、

島巡りして良い作品探しをするのが私の主義なのです!


さて。皆様お久しぶり、或いは、はじめまして!

台湾在住日誌の管理人、あんとにーでございます。

実に5ヶ月間ぶりの更新です。

…つか、すでに「日誌」じゃなくて「年報」と化してますな(汗

すみません。


いやはや。「ある意味」かなり特殊な部隊に配属されたのが運の尽き。

休暇はすくないし、忙しいしで、全く更新出来ませんでした。

ちなみに、この部隊は対岸(中国の事ね)と戦争になった場合、

初期の段階で投入されるタイプの部隊なのです。

万が一、ドンパチが始まったら、私はすでにこの世にはいないと考えてくだされ。


そういや。

うちの部隊に一番長く居続けた大先輩をご紹介しましょう。

日光浴中。寝相はかなり悪いようです。 カメ先輩です。

…いやね、なんでも四年ほど前に、誰かさんが連れてきて以来、

ずっと部隊で飼われていたカメさんなのです。

部隊がもうすぐ他の駐屯地へ移行するので、

お荷物と成ってしまう彼(?)は、私が引き取る事になりました。

昨日連れて帰ってきたばかりなのですが、どうやらもう慣れ染んだようで、

後輩の私としても、安心でございます(笑)


さて、そろそろ部隊に戻らなくては…(泣

最近はどうもオタ情報に疎くなってしまったなぁ…。

そういや。「スクールランブル」、やっとこさ、中国語版が発売されました。

1ヶ月半の間に、5巻全部一気に出版するとは、

まるで5月の頃、5巻同時発売された「鋼の錬金術師」みたいだな。


ちなみに。スクラン、翻訳題名は「校園迷糊大王」。

…ちなみに、あずまんが大王の翻訳題名は「校園漫画大王

…あー、パクリはイカンよ、パクリは。


ついでに言うと、「迷糊」というのは、「うっかりさん」みたいな言葉なので、

同題名を日本語へ再翻訳した場合「学園うっかりちゃん大王」という意味になるのか。

…天満や播磨をみてると、かなり的を得たタイトルではあると思うが、どうなんでしょう?


2004/11/07 : 星期日 : 追記

台湾版「武装錬金」のカズキ、漢字では「和樹」になってますよ〜。

まひろはおなじ「真尋」ですけれど。

L O G I C & M A T R I Xさん

おなじ中国語でも、香港と中国と台湾とでは、かなり差があるので、

次は是非!「台湾版武装錬金」の大人買いをっ!!(おい


 

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