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連合ニュース 韓国語原文

インドネシア独立英雄 梁七星 教科書収録の見込み

2002年03月05日(火) 20:57

(ジャカルタ=連合ニュース) ファン・デイル特派員= 第二次世界大戦当時、日本軍に連行された後、インドネシア独立闘争を率いた故・梁七星(ヤン・チルソン)氏が、今年から改訂されるインドネシアの小・中・高校の歴史教科書に収録されるものと見られる。

韓国とインドネシアの教育専門家130人余りは5日、ジャカルタで両国の小・中・高校教科書改正セミナーを開き、既存の歪曲された部分を正してインドネシア歴史教科書に梁氏の役割を収録する問題を議論した。

この日のセミナーで韓国教育開発院のキム・ボリム歴史教育専門研究員は、「インドネシア独立英雄 梁七星を通じて見た韓国理解及び人物歴史学習」という題目の主題発表を通じて、梁氏を媒介として両国間の関係を一層発展させることができると力説した。

彼は「近代の歴史で外勢の攻撃をはね除けた歴史的共通点を持っている両国の間で、梁七星氏は交集合として存在する。インドネシアが教室の授業で独立英雄の梁氏を照明した場合、二国間の理解を高めることができる」と強調した。

日本が韓国を植民地として支配した時代的状況で、梁氏がインドネシア独立運動家として活動するようになった過程を学生達に教えた場合、過去の歴史はもちろん、現在の両国間の関係を理解させるのに大きな助けになるというのだ。

これに対して、国立ガジャマダ大学のジョコ・スルヨ歴史学教授は「過去の歴史の再照明を通じて両国間関係の発展を増進させるためにも、梁氏の独立運動の事実を教科書に載せるよう努力しよう」と提議し、大部分のインドネシア側の参席者らが同意した。

これに先立ち、ジャカルタ駐在韓国大使館のソン・ジョンチル広報官は最近、インドネシア教育部のアガムスカド教科書編纂室長及びシスワディ国定教科書株式会社社長に会い、改訂教科書に梁氏の功績を載せてくれるように要請し、肯定的な返事をもらった。

スカド室長は「インドネシアと韓国が過去に植民地支配を受けたが、独立闘争を通じて主権を回復したことを若者達に知らせるのに梁氏の業績は重要な素材になり得る。改訂教科書に載せることができるように積極的に努力する」と返事した。

一方、この日のセミナーで韓国側は、インドネシア教科書に収録された「韓半島は古代から中国の植民地であった」、「日本の侵略が韓国の近代化を促進した」、「韓半島東方の海は日本海」などの表現が間違っていることを説明した後、改正を要求した。

インドネシア側の学者及び教育部関係者らは「韓半島について間違って記述された部分は、過去に日本の資料を引用する過程で発生した間違いだと思う。今日、論議された結果を改訂教科書に反映できるように最大限努力する」と明らかにした。

hadi@yonhapnews.co.kr