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連合ニュース 韓国語原文

米国教科書も韓国内容間違い多い

2001年08月10日(金) 11:28

(ソウル=連合ニュース) チョ・チェヒ記者 = 日本や東南アジア国家の教科書だけでなく、米国の教科書でも韓国関連の内容に間違いが多く、韓国についての集中的な広報が必要だという指摘が提起された。

10日、韓国教育開発院によれば、この日の午後開催された「社会科教育を通じた韓米相互理解増進国際学術セミナー」で主題発表に出席したパク・ソンミ 韓国教育過程評価院 研究委員は、「米国の中等学校社会教科書のうちの最も多く使われている8種を分析した結果、韓国と北朝鮮の社会相について少なくない間違いが発見された」と明らかにした。

パク・ヨング委員の調査結果、2000年に出版されたある教科書は、「北朝鮮はシベリア性気候、韓国は亜熱帯性気候」と二分化し、「韓国は新しい経済相手国たちから援助を受けて産業化を成し遂げた」と表現し、経済成長の要因を単純化した。

また別の教科書は「韓国は中国の属国だった」という表現を頻繁に使用した。

90年に書かれて現在まで最も多く採択されているある教科書は韓国関連の内容を「中国の周辺」という節でモンゴルの次に紹介していて、比較的簡単に南北朝鮮の分断過程などを記述しているが、政治体制と社会相についての言及がほとんどなかった。

80年に書かれたある教科書は「1948年米国は韓国が選挙を行なって独立国になることを許した」と書き、「東海」を「日本海」とだけ表記し、韓国のイメージを南北分断を中心に記述した。

パク・ヨング委員は「米国の教科書は韓国についての認識とイメージがそれほど肯定的でないが、徐々に改善されていく傾向がある」とし、「しかし、アジアに関連した部分が非常に不足して、それさえも主に中国と日本に焦点が合わされているのを是正できるように政府と民間が共に努力しなければならない」と指摘した。

一方、この日のセミナーに討論者として出席した米国コロラド鉱業大のゴードン教授は「アメリカ国内の8つの教科書調査の結果、日本の歴史内容は学年に関係なく多い反面、韓国についての情報は得にくく教科書の著者たちさえ韓国についての基本知識がない状態」だと伝えた。

ゴードン教授は「また、米国の教科書で韓国関連の間違いが多いが、これは単純にウェブサイトを設置することだけで解決にならず、教科書の著者を対象にした集中的な広報が急務だ」と主張した。

chaehee@yonhapnews.co.kr