韓国の小中高校生、身長伸びず体重だけ増加!?

 韓国の小中高校生の4人に3人が、週に1回インスタントラーメンを食べ、二人に一人が週に1回以上ハンバーガーやピザなどのファストフードを食べていることが分かった。

 こうした食生活から、栄養の不均衡や運動不足、睡眠不足などで標準体重の1.2倍を超える肥満児の割合が13%を超え、1.5倍を超える高度肥満児は1%を超えた。

 教育科学技術部は、全国749校の児童・生徒1万9400人を対象に「2009年度学校健康検査の標本調査」を実施した。その結果、週1回以上インスタントラーメンを食べると答えた児童・生徒の割合は、小学生が75.6%、中学生が85.4%、高校生が77.7%に達した。また、週1回以上ファストフードを食べると答えた児童・生徒は、小学生が49.9%、中学生が56.8%、高校生が60.2%に上った。

 一方、毎日野菜を食べると答えたのは小学生が31.7%、中学生が26.7%、高校生が25%に過ぎなかった。朝食を食べない児童・生徒は小学生が4.8%、中学生が10.6%、高校生が14.3%と、高学年になるにつれその割合が高かった。

 運動と睡眠も不足していた。週5日以上激しい運動をする児童・生徒は、小学生が1.9%、中学生が9.2%、高校生が7.4%に過ぎなかった。睡眠時間は小学生の7.2%、中学生の11.5%、高校生の42.0%が1日6時間以下だった。その結果、肥満児が増え、標準体重の120%以上の児童・生徒は、08年の11.2%から13.2%に増加した。また、標準体重の150%以上の高度肥満に当たる児童・生徒は、0.8%から1.1%に増えた。

 一方で、身長はそれほど伸びていない。小学6年生男子の平均身長は150.3センチと、08年に比べ0.3センチ増にとどまった。教育科学技術部は、「若い世代ほど食べ物が豊富になり、身長が伸びるという世代的変化が低迷段階に入った」との見方を示した。

 また、視力が0.6以下の児童・生徒も46.2%に達した。皮膚疾患を患っているケースは3.6%と、1999年に比べ5倍以上増加した。

 なお、学生健康情報センターやナイス保護者サービスのホームページでは、子どもの健康状態をチェックすることができる。

兪碩在(ユ・ソクジェ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
関連記事
記事リスト

このページのトップに戻る