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84歳刺殺、強盗殺人で派遣社員を再逮捕 月末に解雇予定
大阪府吹田市の無職、河内山十一(こうちやま・じゅういち)さん(84)が自宅で殺害され、預金口座から現金が引き出された事件で、大阪府警は28日、現金36万円を引き出したとして窃盗容疑で逮捕した知人の派遣会社員、山崎義久容疑者(52)=同府茨木市橋の内=を強盗殺人と死体遺棄容疑で再逮捕した。「河内山さんを殺してでも金を奪おうと思った」と認めているという。
逮捕容疑は9月19日ごろ、吹田市藤白台の河内山さん宅で、河内山さんの胸や首、頭を包丁で刺して殺害し、キャッシュカードなどを奪った上、遺体をカーペットなどで覆い隠して遺棄したとしている。
捜査関係者によると、山崎容疑者は8月、京都へのツアーで河内山さんと知り合い、事件当日に初めて自宅を訪ねた。「ツアーのビデオを見たりして深夜になり、河内山さんがうとうとしだしたので今がチャンスと思い、台所の包丁で刺した」と供述したという。
京都や大阪のATM(現金自動預払機)で、預金口座の残高ほぼ全額に相当する計約340万円を引き出した。うち約80万円を趣味の高級一眼レフカメラの購入やパチンコ代などに充てた。残額は山崎容疑者宅の自室から箱に入った状態で見つかったという。
山崎容疑者は派遣会社を10月末で解雇される予定で、府警は、失業が事件の背景にあるとみている。
大阪地検は28日、現金36万円を引き出した事件について処分保留とした。残り約300万円の引き出しについて府警から追送致を受け、一括起訴する方針。