完封したいと意気込むDL陣=関西学院第3フィールド(撮影・石湯恒介)
「関西学生アメフット、関学大‐立命大」(30日、長居)
3季ぶりの王座奪回を狙う昨季2位の関学大が26日、兵庫県西宮市の関西学院第3フィールドで立命大戦(30日・長居)に向けて練習を公開した。K大西志宜(ゆきのぶ)=3年=は大リーグ、マリナーズのイチロー外野手、WR松原弘樹(4年)はサッカーのロシア・プレミアリーグ、CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑の教えを胸に、開幕4連勝同士の大一番をものにする。
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世界をまたにかける偉大なアスリートたちの“金言”を、関学大のキーマンたちが大一番でも参考にする。関大を含めた3強が4戦全勝で並ぶ今季。生き残りをかけた立命大戦へ、大西と松原が精神的支柱の存在を明らかにした。
大西にとってはイチローだ。集中力を持続する秘けつを学ぶため、イチローに関する著書に目を通した。大きく深呼吸を3回すると効果的とつづられていたことで「グラウンドに入れば、深呼吸をしっかりして気持ちを整えている」と実践してきた。
松原が支えにしているのは本田。「“オレが一番”と考えることだと言っていた。自分の実力は分からないけど、気持ちでは一番のつもり」。本田のコメントを目にした母のアドバイスを、忠実に守ってきた。
関学大は今季、4試合で許したTDは1本だけ。総得点はリーグNo.1を誇っており、攻守のバランスは随一だ。「われわれの目的は日本一と決まっている」。昨季、31‐7と快勝した立命大戦へ、鳥内秀晃監督の自信は少しも揺らいでいない。
(2010年10月26日)