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【大リーグ】

ジ軍は新人王候補のポージー

2010年10月27日 紙面から

 最高の舞台で、師匠を超えられるか。弟子のポージーだ。7月にモリーナがトレード移籍してから正捕手に定着し、打率3割5厘、18本塁打、67打点をマーク。メジャー昇格後のチームは67勝48敗の大躍進で、新人王の筆頭候補に挙げられる大活躍だ。「球団が自分に自信を持って(モリーナの)トレードをしてくれた。感謝している。すべてがうまくいった。信じられないシーズンだった」。まだ初々しさの残る23歳は喜びを語った。

 10月もその輝きはうせない。新人捕手が4番に座ったのはPS史上初。フィリーズとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦では「PS新人タイ記録」の4安打を放つなど、10試合で打率2割8分7厘、3打点。攻守の軸として下馬評を覆す頂上舞台に導いた。

 元捕手のボウチー監督も「捕手が野球で一番タフなポジションなのは分かっている。だが、バスターが何を達成しても、もう驚かないよ」と全幅の信頼を置いている。ポージーも、まるで10年選手のように自信満々だ。「ワールドシリーズのためにプレーしているんだ。こういう舞台でもやれる自信がないと、成功はおぼつかない。でも、これで終わりじゃない。まだ仕事は残っている」。今でもメールでやりとりをする仲のいいモリーナとの師弟対決を制し、球団56年ぶりの頂点に立つまで満足はしない。 (ジョン・シェイ)

 

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