中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > グランパス > グラニュース一覧 > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【グラニュース】


直志、先発復帰戦すべて白星

2010年10月27日 紙面から

左足で低い弾道のシュートを放つ中村=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(伊東朋子撮影)

写真

 名古屋グランパスは26日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで、30日のC大阪戦(豊田ス)に向けて練習した。前節の神戸戦(ホムスタ)は出場停止だったMF中村直志(31)は今季、先発復帰戦を、すべて白星で飾っている。持ち前のハードワークで、けが人続出のチームを救う。

 ボランチからサイドへボールを出し、ゴール前に走る中村の動きに無駄はなかった。ミドルシュートをポストに当てて悔しがる場面もあったが、躍動感にあふれていた。

 新潟戦では2度の警告で退場処分となった。激しい守備が持ち味だけに、累積警告での出場停止は何度もあるが、退場は、03年12月20日の天皇杯4回戦の東京V戦以来プロ入り2回目。出場停止の神戸戦では、DF闘莉王、MF金崎らけが人が続出した。「自分は今、けがはない。試合に戻れば頑張る」と、闘志を燃やしている。

 中村にとって、心強いデータがある。今季、けがや出場停止から、先発復帰した全4試合でチームは勝利を収めている。特に、川崎戦に惨敗した直後のG大阪戦では、流れを呼ぶ先制のミドルシュートを決めた。それでも、「自分が入って何か変えるというより、チームがうまくいくようにどう動くのかを考えて、うまく入るように心がける」と、謙虚に話した。

 攻守で貢献していた闘莉王が離脱し、特に守備面で中村にかかる期待も大きい。「あれだけ頑張ってきた選手だが、けがはどうしようもない。残った選手でその分も支えたい」と、組織力でのカバーを強調した。

 C大阪はドイツに移籍したMF香川が抜けたとはいえ、J14位につけている。前回の4月25日の対戦(長居)は、腰痛が癒えた中村の先発復帰戦でもあった。試合途中の布陣変更で、攻撃的MFからボランチにポジションを変えても難なく対応し、1−0の完封勝利を挙げている。

 「C大阪は前線に速い選手がいて、カウンターがある。自分たちも前から守備をして、DFラインをコンパクトに保って対応したい」。中盤をマルチにこなす中村は、勝率10割の先発復帰戦で、5回目も勝利に貢献する。 (伊東朋子)

 

この記事を印刷する


中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ