[PR]
ニュース:政治 RSS feed
仙谷氏は「国会審議のアキレス腱」 内閣委で自民など退席 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:国会
臨時国会が荒れ模様となってきた。衆院内閣委員会は27日、関係閣僚の所信に対する質疑を行ったが、自民党議員が質問中に突然、審議をボイコットしたため、そのまま散会した。発端は仙谷由人官房長官が「恫喝(どうかつ)」したとされるキャリアの参考人招致問題。平成22年度補正予算案の審議入りを前に、ねじれ国会下の与野党の神経戦が激しくなる中、「陰の首相」といわれる仙谷氏が「国会審議のアキレス腱(けん)」になってきた。
委員会では、経済産業省の古賀茂明氏が民主党政権の天下り対策を批判したことに対し、仙谷氏が15日の参院予算委員会で「彼の将来を傷つけると思う」などと恫喝とも取れる答弁をした問題が焦点となった。
野党は委員会に先立つ理事会で古賀氏の参考人招致を要求し、与党は難色を示した。
荒井聡委員長は自民党の平井卓也氏の質疑中、「今日の招致は取りやめる」と発言。平井氏は「何らかの圧力で参考人を阻止したとしか思えない」と猛反発し、「招致がなければ質疑はできないので、退席させてもらう」と言い残し、実際に委員会室を出た。これに他の自民党委員や公明党、みんなの党の委員も同調。事実上、今国会初の野党による審議拒否という緊迫した事態となった。