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小泉進次郎劇場に蓮舫大臣タジタジ (2/2ページ)

2010.10.28 05:04
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小泉進次郎劇場に蓮舫大臣タジタジ
蓮舫氏は「一緒に仕分けしたい」と“指名”したが…=27日午前、国会(撮影・酒巻俊介)【フォト】

 進次郎氏がいきなり切り込んだ。まず当時官房長官だった平野博文氏(61)が5月に同委員会で、政務三役(大臣、副大臣、政務官)の給与削減を「必ずやる」と述べたことを取り上げた。

 蓮舫氏に人さし指を向けながら、「蓮舫さんに聞きたい。公務員改革担当、自分たちの(給与の)1割さえ切れない。これで公務員の皆さんが、本気で改革に協力しようと思っているなんて思うのか」と質問した。

 蓮舫氏はまだ余裕の表情を浮かべ、「小泉さんが人気があるのが非常に分かるくらい、的確な質問を頂いている。ただ1つだけ、人を指すのはやめたほうがいいのかなぁと」。さらに「『やらない』とは言ってなくて、『検討をさせていただく』と」と、マナー指導と“官僚答弁”でケムに巻こうとした。

 すかさず進次郎氏が「人気がある」の部分を取り上げ、「今の答弁を聞いて、蓮舫さんがなぜ人気があるのか分からない。全然、はっきりしない。『検討する』なんて聞きたくない」とやり返した。「前向きに検討します」は「要望には応えられません」の意味を持つ“常套句”。官僚の国会答弁でもたびたび使われるセリフを、官僚制度を改革する立場の蓮舫氏が都合よく使ったことをやり玉に挙げた。

 さらに「なぜ小沢(一郎前民主党代表)さんの(政治とカネの説明責任)問題になると、何も言わなくなっちゃったのか」とたたみ掛けた。この“誘い球”に蓮舫氏が飛びつき、「国会で決めることに、私が口を出せる立場にないということを、百も承知でお伺いになっているのだと思う」と気色ばんだ。

 「必殺仕分け人」を熱くさせた進次郎氏が優勢…との空気を感じたのか蓮舫氏は“作戦変更”。進次郎氏が27日から始まった事業仕分け第3弾に関連し、年金特別会計の年金保険料の流用禁止を徹底するよう求めたとき、「本当によくお調べになられていて、ぜひ同じ党で仕分けをやりたいなと思っていた」と笑顔を交えて秋波を送った。これぞ究極の“ツンデレ作戦”。ところが進次郎氏は「誘惑には乗らないように注意せねばなりませんね。厳しくやる」と軽くいなし、委員会室には笑いが広がった。



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蓮舫氏は「一緒に仕分けしたい」と“指名”したが…=27日午前、国会(撮影・酒巻俊介)
手振りを交え鋭く質問する小泉進次郎氏=27日午前、国会(撮影・酒巻俊介)

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