80年代の音楽シーンを席巻し、いまだ根強いファンを持つ明菜。あの美声は、もう聴けないのか。
関係者によると、明菜は今年に入ってから過労と疲労による免疫低下で仕事に支障をきたすようになったという。当初は体調不良をおして仕事をこなしていたが、9月下旬になって容体が悪化し緊急入院。病名は明かされていないものの、別の関係者は「深刻な状況」としている。
明菜は45回目の誕生日だった7月13日、都内で行われたパチンコ新機種「CR中森明菜・歌姫伝説〜恋も二度目なら〜」の発表会見に登場。13曲のヒット曲を盛り込んだ同機種を「いっぱい1位を獲っていたころの私がたくさん見られますよ」とユーモアを交えてPRした。その際、ボディーラインのハッキリ分かる衣装からやせ細った体と細い腕や足がのぞき、体調を案ずる声も上がっていた。
実は、この会見当時、担当医に「我慢も限界に達している。できるだけ安静が必要」と忠告されていたという。だが、明菜は「これだけは頑張りたい」と拒否。新機種用に配信限定のオリジナル曲「CRAZY LOVE」を制作し、8月20日から9月30日まで全国規模のキャンペーンを展開。また、自ら出演したテレビCMを収録、オンエアされた。
こうした無理がたたり、キャンペーンが終わると同時に入院。所属事務所は明菜の体調を考慮し、早い時期から年末のディナーショー開催についてイベント会社と話し合ってきた。レコード会社との協議をへて「急な回復は望めない」と判断。ディナーショーも含め無期限の活動休止を決め、来年1月末に予定していた新アルバムの制作も白紙に戻した。
多くの人気アイドルを輩出した「花の82年組」としてデビューして28年。「事務所の関係者は『今は治療に専念させ、復帰は明菜の体調を見ながら考えていきたい』と話している」とサンケイスポーツの取材に応じた関係者。具体的なメドは立っておらず、芸能界引退の可能性も出てきた。