この日、横須賀で秋季練習を行った村田は「球団と話をしてから。それにつきます。待っているけどアプローチはありません」と困惑の表情。権利を行使しない可能性を聞かれると「ないことはないが、そうするには(決断に)少し時間が足りない」と、逆に行使する可能性を示唆した。
これに対し、佐藤貞二球団常務(62)は「売却が終わるまで(交渉は)しない」と表明。内川に続く主砲流出の危機に直面しながらも、球団譲渡という重大局面の渦中で、動くに動けないもどかしさを示した。
一方で、住生活グループのトステム副社長で、球団買収準備プロジェクトリーダーの溝口和美氏(62)はこの日、FA選手の動向について「当然です」と残留を熱望した。“新球団の顔”となるべき村田と内川が流失すれば、同グループが期待する“宣伝効果”にも多大な影響が出るだけに、心配そうだった。