カリフォルニア大学バークレー校で教鞭を取る著名な大学教授の家で電話が鳴ると、奥さんはそれがご主人からの電話かどうか分かるそうです。なぜなら、この家で飼っている銀色のしま猫、ウィスキンズが電話にかけより、受話器に前足を置くからです。奥さんは次のように語ります。「我が家の猫はしばしば受話器を取り、まるで主人に挨拶するようにミャーオと鳴くんですよ。でも他の人が電話してくると見向きもしないんです」。たとえ教授がアフリカや南アメリカなどの遠隔地に出張しているときでも、猫はそれが飼い主からの電話だと分かるそうです。
電話が鳴ったとき、受話器を取る前に誰が電話をかけているのか察知できる人は数多くいます。イギリスに住むジャネットさんは次のように語ります。「私にはふたりの娘がいますが、娘のことを考えるが早いか電話が鳴るんですよ。友達についても同じです。受話器を取るたびに私は『ちょうどあなたのことを考えていたところなのよ』と言うのが常なのです」。
この種の電話テレパシーは現代社会において最もよくある超能力体験です。私は、それが単なる偶然ではなく本物のテレパシーである、という仮説を証明するため、何百回となく実験を繰り返しました。この実験で、被験者は電話のかけ手を4人指名することを求められました。電話のかけ手に選ばれたのは親友か家族が一般的でした。そして決められた時間に、4人のうち1人が被験者に電話を入れました。電話のかけ手については、サイコロを振って無差別に選ばれました。被験者は受話器を取る前に、誰が電話をかけているのか当てることを求められたのです。もし被験者が単に推測した場合、当たる確率は4分の1……つまり25%になります。
これまで私は同僚と一緒に800回もの実験を繰り返しました。成功確率は42%であり、平均値の25%を遥かに上回る結果が出ました。かけ手が遠隔地にいても、結果に影響が出ることはありませんでした。一部のかけ手はオーストラリアやニュージーランドにいましたが、数キロ離れた場所にいる人と同じくらいの確率で、かけ手を言い当てることができたのです。