JR福知山線脱線事故の現場で今月14日、列車が制限速度をオーバーして進入し、ATS=自動列車停止装置が作動して緊急停止していたことが分かりました。

 JR西日本によると、事故現場では、カーブの手前のポイントを通過する際、速度が81キロ以上だとATSが作動します。ところが、今月14日午後5時過ぎ、23歳の男性運転士が運転する快速電車がポイントを85キロで通過したため、ATSが作動。非常ブレーキがかかったものの、制限速度の60キロを9キロオーバーしてカーブに進入し、現場付近に緊急停止しました。
 JR西日本広報部・森下智文報道課長:「考え事をしていて、ブレーキ操作が遅れたと」
 公表しなかったことについて、JR西日本は「公表して事が大きくなると従業員が萎縮し、今後、このような報告をしなくなることを心配したため」としています。
 夫を亡くした原口佳代さん:「私たちの大事な人の命と引き換えに、やはり安全で信頼できる鉄道をつくることが、まず償いであって供養であると思っているんですけれど、それがまったくできていなかったという今回のニュースは大変ショックです」

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