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最終更新:2010年10月26日(火) 0時58分

群馬・小6女児自殺、父親「いじめあった」

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 23日、群馬県桐生市で小学6年生の女子児童が自宅で首をつって自殺しているのが見つかりました。女子児童に何があったのでしょうか。児童の父親は「学校でいじめがあった」と訴えています。

 白い服を着た少女。群馬県桐生市の小学6年生・上村明子さんは12歳の若さで自ら命を絶ちました。

 明子さんは23日、自宅でマフラーで首をつって死亡しているのが見つかりました。

 「自分で手編みで編んだマフラーで、家内にプレゼントするはずだった。細い、まだできあがっていないマフラーを自分で結んで・・・」(自殺した明子さんの父親)

 勉強好きでやさしい子だったという明子さん。なぜ自ら命を絶たなければならなかったのでしょうか。明子さんの両親によると、おととし愛知県から転校してきた明子さんは、去年から家族に対して「学校でいじめられている」と訴えていたといいます。

 「(同級生から)『くさい、こっち来るな』とか『あっちいけとか』とか。いじめの問題で毎日のように(明子さんは)『お父さん、お母さん、あの学校はいやだ。転校したい。引っ越したい。引っ越しが駄目なら学校だけでも変わりたい』と」(自殺した明子さんの父親)

 明子さんは10月19日と20日、学校を欠席。21日には登校して社会科見学に参加しましたが、両親によるとその際、同級生に「なんでこういうときだけ来るんだ」と言われたといいます。教室で泣きじゃくっていたという明子さん。次の日は欠席し、2日後に自殺しました。

 明子さんの両親はいじめについて学校に何度も相談したといいますが、学校側は・・・

 「特別、いじめの対象になっていると把握はしてなかった」(明子さんの通っていた小学校の校長)

 学校側は「給食のとき1人で食べるなど友達を作るのに苦労していたが、いじめの対象になっているという把握はしていなかった」と説明しています。

 明子さんのSOSはなぜ届かなかったのでしょうか。市の教育委員会は関係者から事情を聴くなど事実関係を調査しています。

 「こうなる前になんとかできたのではと思って。ただ、明子にはごめんなさいと。明子を返してくれといっても戻ってくるわけではないので、2度とこういうことが起きないようにしてほしい、それが願い」(自殺した明子さんの父親)
(25日20:27)

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