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睡眠の質改善でメニエール病良くなる?…名古屋市大グループが研究
突発的な激しいめまいや嘔吐(おうと)を繰り返すメニエール病の患者は、眠りが浅い傾向にあることが名古屋市立大耳鼻咽喉科の中山明峰准教授らの研究でわかった。メニエール病は30~50代を中心にみられる難病だが、中山准教授は、「睡眠の質を改善できれば、治療で使われている不安やめまいを取り除く薬を減らせる可能性もある」と指摘している。
中山准教授らのグループは、メニエール病の患者35人と、そうではない35人を対象に、睡眠状態を比較した。眠りの深さを4段階に分け、睡眠中の脳波や眼球の動きなどから、それぞれの占める割合を調べた。
全体の睡眠時間は、メニエール病の人の方が平均46分長く、比較的浅い睡眠の時間が占める割合も、メニエール病ではない人が同50・7%なのに対し、メニエール病の人は同58・7%と多かった。
一方、深い睡眠が占める割合は、メニエール病ではない人が同10%だったが、メニエール病の人は同2・8%と少なかった。
中山准教授は、「睡眠の質を改善するには、寝る時間ではなく、起きる時間を決めることが大切」と話している。
(2010年10月27日 読売新聞)
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