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2010/10/27

極東アジアの将来を占う

現代大戦略2008自衛隊参戦・激震のアジア崩壊! 現代大戦略2008自衛隊参戦・激震のアジア崩壊!
価格:¥ 10,290(税込)
発売日:2007-12-27

いつもは2ちゃんねるの書込みからのピックアップで構成しているんだが、まぁ、たまには素人さんばかりでなく、識者たちの意見も見てみようという事で、尖閣とか小さな問題ではなく、これからの中国がどうなるか? という話題です。まぁ、これからの中国というテーマは、同時にこれからの世界というテーマでもあるんだがね。さて、まずは田中ウーさんです。

 米連銀が、ドルや米国債の過剰発行に拍車をかける量的緩和を11月から再開する見通しが強まり、ドルは自滅の道に入っている。米連銀では、インフレの目標値を従来の2%から4%に引き上げる構想まで取り沙汰されている。人為的にインフレを作り出すことによって、リーマンショック後に増えている米国民の預金を吐き出させ、消費に回させて経済をテコ入れしようという政策らしいが、これは米国が世界の投資家に「どうかドルを見捨ててくださいね」と言って回っているようなものだ。日本など対米従属諸国がいくらドル高誘導の為替介入をやっても、うまくいくはずがない。

アメリカが、「世界の多極化」に向かっているという、以前からの持論なんだが、世界の基軸通貨としてのドルという責任を放棄しようとしているという説ですね。まぁ、アメリカに限った事じゃない、日本も似たようなもんだが、誰も働かないでカネ稼ごうというんだから、そら、無闇にドル札刷りまくるしか方法はないわけで、日本は円を刷らないのでどんどんデフレで縮小再生産です。タイバーツもドル安で困ってますね。実際、円バーツの交換レートがちっとも変わらないw 前は、バーツはドル固定に近かったんだが、今じゃドルの独歩安だ。

で、フランスのサルコジが中国にすり寄って、ドルに代わる基軸通貨体制を作ろうと提案しているというんだが、

 台頭する中国の近傍で脅威を感じる日本の上層部が「中国は崩壊した方が良い」と思って劉暁波の受賞に喝采したり、万歳三唱的な号外を配ったりしたのは当然だ。しかし同時に、中国側が「欧米日が中国の民主化を求めるのは、中国を崩壊させたいからだ」と思うのも当然だ。これは「善悪」を装った国際政治の戦いである。

マスコミは「善悪二元論」で中国を「悪者」と決めつけてアメリカマンセーしているんだが、まぁ、アメリカと中国、どっちが悪いかと言ったら「どっちもどっち」というのが真相だろう。おいら、中国人じゃないので、中国が民主主義だろうがなかろうが全然構わないんだが、よく考えてみりゃ、ほとんどの日本人がそうですねw で、

しかし、共産党独裁をやめて多党制にしたら、本当に腐敗がなくなるかどうか、やってみたことがないので誰にもわからない。自由な政党政治を許すと、地方ごとに地縁血縁を重視する政党ができ、地方豪族的な勢力が群雄割拠し、アフガニスタン的になってむしろ腐敗がひどくなる感じもする。

中国を荒らしてドサクサ紛れに利権を狙う欧米諸国が「民主主義、民主主義」とお題目叫んでいるんだが、慌ててそんな事したら、イラクやアフガンみたいに混乱するのが目に見えているので、中国の指導者たちは「時間をかけて、ゆっくりと、しかし確実に近代化」をしようとしているわけだ。コレは鄧小平の時代から変わらない方針なんだが、実は、ノーベル賞貰った劉暁波も同じ考えですね。温家宝や胡錦濤も、基本的な考えでは同じだと思われるんだが、中国共産党内部には足を引っ張ろうという連中がウヨウヨいるので、既得権握った連中のご機嫌も取りつつ、中国という国の近代化を進めなきゃならないわけだ。とはいえ、

 これらの困難さはありつつも、2012年ぐらいまでには米英覇権の失墜が今よりもっと進み、中国が政治改革を進めても、米英に付け入られない状況になる可能性が高い。中国が政治改革を成功させると、中国は今よりさらに強化される。日本では「政治改革を進めたら中国は混乱し、崩壊する。だから中国に民主化を求めて圧力をかけ続けるのがよい」と楽観視する傾向が強いが、米英覇権が衰退する一方で、中国が政治改革を成功させたら、対米従属一辺倒の日本は、今よりさらに困った立場に追い込まれる。

このまま順調に行くと、アメリカがドル暴落で失墜し、中国が順調に近代的な国家に成長し、どこかで世界覇権の交代が起きるというんだが、今はアメリカポチたちの断末魔なので、日本の中国ルート支配人だとみなした小沢一郎を潰そうと大騒ぎしたり、色々と画策しているわけです。まぁ、しょせん断末魔なんだけどね。で、

レアアースの価格上昇を受けて中国以外の諸国ではいったん閉山した鉱山の再開や新たな鉱山の開発、レアアース使用量を減らす技術の開発が始まっている。長期的にはレアアースの供給は問題ないだろう。しかし、中国が供給の97%を占めているという現状を考えると、短期的には欧米諸国は大きな打撃を被ることは避けられない。特に打撃が大きいのは軍事用途であり、欧米の軍需産業に影響が出ると致命的である。

レアアースに関しては、日本は既に「数十年分」とも言われる備蓄を抱えているし、そもそも「軍事用」というのがないので平気なんだが、さて、ここで「国際情勢の分析と予測」さんちに移動です。まぁ、よく考えてみりゃ、世界中で必要とされるレアアースの97パーセントを中国で産出していて、その理由が「コストが安いから」というのもずいぶんな話で、中国でしか産出しないんだったらともかく、中国人を安い賃金でこき使っておいて、自分たちは働かないで済まそうというんだから、そら、歪みも出てきますw 中国製の飯食って、中国製の服着て、メイドインチャイナ100パーセントの存在の癖してデモやっているネトウヨみたいなもんだ。そんな甘い話はいつまでも続かない。で、

この日米欧による中国包囲網問題は容易には解決しないと思われる。プラザ合意で円の大幅切り上げに同意した日本とは異なり中国は元の切り上げを拒み続けており、恐らく近未来に日米欧三極によって対中制裁関税が実行されることは避けられない。その時点で、対外輸出に大きく依存した中国経済の高度成長は急停止し、国内の不満が高まって暴動が多発する内乱状態に移行することも十分考えられる。中国に進出した日本企業も、撤退を真剣に考えるべき時期に来ている。

ここでは悲観的な見方ですね。で、コメント欄でも、

支那は苦力を工場に動員して安物を輸出している国家です。
これ以上ではありません。
国際競争に耐えられる技術がないんです。

支那が内陸部を開発して、内需国家でやっていければ
その限りではありませんが。
できたらすごいですね。そしたら支那は覇権国家になるでしょう。

たぶん無理でしょうけど。

まぁ、識者たちの一貫した見方としては、「儲けるだけ儲けた中国が、果たして内需中心に転換出来るのか?」という事なんだが、さて、ここで行政調査新聞さんちのサイトに移動です。忙しいね、色々と。

右肩上がりの好景気をバックに、北京五輪、上海万博と順調に、あるいは力づくで押し上げた中国政府。しかしこのところ、バブル経済崩壊に対する危機感、所得格差や失業に対する不満、政治改革を求める民衆の圧力、さらには民族独立運動と、茨の道が続いている。そんな苦悩を一気に吹き飛ばすのが、東北三省の「長吉図開発計画」で、胡錦濤政権は全勢力を傾けてこれを成功させようとしている。

2012年に国家主席の座を習近平に譲っても、胡錦濤は中央軍事委員会主席として、かつての鄧小平のように権力を振るおうとしているが、そのためには東北三省開発計画は絶対に成功させなければならない。

アメリカが発展したのは、「フロンティア開拓」があったから、なんだが、中国にとっては東北三省の開拓というのがフロンティアになるわけだ。そして、その為には北朝鮮との協力関係が欠かせない要素となる。そして、この地の資源を、豆満江(図們江)経由で中国が使用権を持っている羅津港に運び、そこから大連に船で運ぶというのが大事だそうで、フロンティア開拓には北朝鮮を抱き込む事が欠かせない。まぁ、北朝鮮自体がフロンティアでもあるんだが。ところが、北朝鮮の考え方というのはちょっと違っていて、

金正恩を登場させた意味を“ウラ読み”する見方もある。元公調のM氏や元内調のS氏など、北朝鮮の事情に精通した情報通たちは、異口同音に金正恩の登場は、「日本に対するシグナル」「日本に対するメッセージ」だと分析する。

金正恩がなぜ「日本に対するメッセージ」なのか。これについてアジア情報に詳しい作家・北一策氏は次のように分析する。

「金正恩の母は済州島出身で在日だった高英姫。済州島ハンチョッパリの高英姫の子、しかも三男坊が、国家のNO.1になることなど、“信じられない”というのが、朝鮮だけではなく中国人まで含めた北東アジア圏の実感。正恩が後継者となるかどうかの判断は、まだできないが、この時点で彼を表に出した意味合いとして、日本に対するメッセージ性を感じざるを得ない」。

その理由はいろいろあるが、第一に金正日の中国嫌い。第二として、日本から植民地支配や戦争の賠償金という形をとって、無償で莫大なカネを引き出せると考えているからだ。かつて北朝鮮のインフラを整備したのは日本であり、ハード面だけではなく、ソフトの面も信頼度も、日本が圧倒的だという点もある。

戦前、朝鮮半島北部から旧満洲にかけての地域は、重工業地域として、莫大な資金、技術等が注ぎ込まれた。工業地帯のエネルギー源として、北朝鮮にも6基の巨大発電ダムが建設され、これらは現在も稼働している。また北朝鮮各地に大工場を建設し、新技術の開発も推し進められた。

究極のツンデレ国家である北朝鮮としては、むしろ日本に秋波を送っているというんだが、まぁ、ここら辺はもともと日本の縄張りですからw 満州、朝鮮を開発したのは戦前の日本なので、なんだかんだと言っても、金一族も、中国指導者も、日本抜きではこれから先、やって行けない、というのは分かっているわけだ。なので、アメリカの顔色伺いながら、色々と日本にすり寄って来るんだが、次期指導者と目されている周キンピラも、わざわざ天皇陛下に会見して貰って、次期政権のお墨付きいただいてますね。あれだけの大国が、就任前から挨拶に来る、というか、ここで日本の天皇陛下にお墨付き貰わないと中国の指導者になれないというんだから、どんだけ日本を大事にしているか判るというもんだが、ちなみにキンピラさんは「上海閥」「人民解放軍に近い」とは言われていても、基本的にはリベラル派であり、政権交代しても今の改革開放路線に大きな変化はないです。

まぁ、おいらの結論としては、アメリカが崩壊するというのも、そうそう急には起きない事態ではあるし、中国がアメリカに代わって世界の覇権を握るというのも、そう簡単ではない。そもそも、中国というのはランドパワーの国であって、世界中どこにでも出ていって戦争仕掛ける国ではない。アメリカがズルズルと後退していく間に、東南アジアと中国と新生北朝鮮、そして日本も含めた極東諸国がEUに匹敵する経済圏を作りあげるというのが未来の姿ではないか、と思うんだが、さて、そうなったら、人口も多いし、気候は温暖だし、米はたくさんとれるし、アメリカとイギリスがいくら頑張っても対抗できるもんじゃないんだが、その結論が出るまでは延々と、アメリカの手羽先どもが様々な工作仕掛けて来るのかと思うとアタマが痛いもんだw

コメント

民族主義ともいえないバカが大手を振っているのは、ある意味ラッキーかも。
少なくとも東京はクールなので「先の先」までいかなくても「今の先」を考えていると思います。
対中国は既に「誰に肩入れすべきか?」に入っており、国そのものを相手にする時代は過ぎました。まぁ民主化が他国任せなんて情けないですが、現トップ二人はそのサインを出し続けていますし、周(習?)はあきらかに天皇に媚び売っていますし、それを取り付いだ民主も分かってはいるはずです。
その辺が昔から「玄人ウケする政治家」のオザワンな訳ですが、何焦ったんでしょうね?グズグズです。そのグズグズが百年の愚計と分からないのが田中とは違うアンテナ感度の低さ。

でもSF好きの私は圧倒的技術力で実質社会主義を実現した日本が、脳天気平和主義で米中を下し、結果論で欧州を下し、仏教的なし崩しでイスラムを下す夢を見てます。

「農協月へ行く」を地で行くような・・・・。

デフレ脱却なんて言ってるけど、今の状態がぬるま湯で一番心地よいんじゃない、借金し放題でさ。

インフレ傾向になったら、真っ先にぶっ飛ぶのは、日本かもよ。

最終的にはゴッドの意志だけど。

20年くらい前までは、アメリカは崩壊する、ソ連も崩壊する、(中国はその当時はさほど重要視されてなかった)、そして日本が世界の覇者になる! のようなハッタリを飛ばしている人もまだいましたが、今は正気でそんなことを呼号する人はいなくなりましたね・・・・。

ネットゲリラさんの慧眼、恐れ入ります。
同感です。

何故、天皇に世界的権威があるのか?
それは古代日本が神の国と崇められていたからのようです。
ただし、現在では、天皇が隠された大変な量の金塊を持っているからのようです。
その量がどれほどのものかは分かりませんが。
現存する金の量以上でしょう。

(参照)金の百合
http://calseed.blog31.fc2.com/blog-entry-77.html

>圧倒的技術力で実質社会主義を実現した日本が、脳天気平和主義で米中を下し、結果論で欧州を下し、仏教的なし崩しでイスラムを下す夢を見てます。

公明党が政権を掌握し、そしてチベット仏教も、上座部仏教も、世界仏教圏が大同団結できれば、それもないこともないかもしれません。

>中国というのはランドパワーの国であって、世界中どこにでも出ていって戦争仕掛ける国ではない

軍隊を繰り出すだけが戦争じゃありませんね。
情報戦争とか『通貨戦争』ってのもあるんだよ。

>日本も含めた極東諸国がEUに匹敵する経済圏を作りあげるというのが未来の姿ではないか

平和的にそう願いたいけど、中国人民を奴隷賃金に抑えこみ、表現の自由を束縛する共産党のままでは無理だよ。上手くいってもかなりの時間が掛かるよね。強欲丸出しの共産党幹部じゃ無理だね。

アポロ副島の読みは外れるだろうなw

占いの前提条件
気候変動によらず推定20億の人民が飢えにずに済む食料生産
三峡ダムが崩壊せずに期待した機能(治水・発電・水運)を発揮する
飲料水・農業用水の確保
すさまじい環境破壊の克服

どれも無理だね。
東京にいると儲けるだけ儲けた大陸・半島の人間が続々と逃げてきているのが肌で実感できる。アメリカ・カナダにも逃げている。

>強欲丸出しの共産党幹部じゃ無理だね。

(これから起きる)ダメリカの破碇もEUの破碇も、結局は銀行屋と政治屋の底なしの強欲のおかげです。

みんな原始人に戻る前に、ストレス解消の戦争しなきゃな。

中国や米国や周辺諸国は、乞食レベルに戻れば生活できるんだろうが、
日本はどうだろうな・・・


米軍で内乱勃発!
http://twitter.com/akitsukidayori

相馬の陰謀が発動された。

今のドル安はリーマンショック前の春から夏にかけての状況に似ています
アメリカに管理されたドル安と言えるでしょう
アメリカ経済はこれから数年で約4,000兆円ものデリバティブでの
借金を何とか工面しなければならず
ドルの価値を上下する事・ドルを垂れ流し工面する事の自転車操業で何とか息をしています
次なるドル高はバンカメを破綻させる事で達成できるでしょう

昨今の世界的なバタバタ劇は、第二次世界大戦で勝った方の
支配者たちが、寿命がきてるのが原因の様な・・・www
ギイ・ド・ロスチャイルド とか エドマンド・ロスチャイルドとか
死んじゃったみたいだし。
デイビットも女王もそんなに長くはないでしょw
権力移行期のドタバタじゃないのかな?


最近はベトナム人が急に多くなりました。
プラトーンの映画で聞いた言語で
慌ただしいですが
楽しそうに話しておられます!
中国人と違う資質と思います。

せめて原子力潜水艦を持とうよ~
思いやり予算で2兆円で
日銀が円高防止策2兆円が無駄になっても
責任を取らないのはワンダーランド。
サラリーマンはギブアップやね(笑)

やっぱりどうしても、アメリカが半島をどういう風に使おうとしているのか解らないんだけれど・・・誰も、言わないしね・・・一応、韓国の立場から考えると、アカシックレコードさんあたりの理屈を借りれば、半島国家の安全保障を考えた場合、一番良いのは旧満州辺りを支配して、人口を現在の2倍程度に増やせば良いって事になるんだが・・・その際、統一の象徴としてのキム一族を使う・・・海洋国家の支援はアメと日本・・・ついでに、中国は安全保障上の要衝を無くした為、自然に解体される・・・これを実行に移すための半島国家への肩入れ・・・半島統一の悲願を果たす韓国大統領と中国と日本への外交カードを手に入れるアメ、再開発特需に沸く二ポンという構図は出来るんだが・・・誰か、ケチつけてくれ・・

>「農協月へ行く」を地で行くような・・・・。

すみません、このコメントに反応してしまいましたw

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