7インチは「即死」なのか-タブレット端末をめぐる舌戦
ウォール・ストリート・ジャーナル 10月27日(水)10時23分配信
米アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は、7インチ型タブレットは「即死」すると言い切った。だがアプリケーションの開発者、携帯電話会社、テクノロジーアナリストはその考えには幾分懐疑的だ。
映画チケット販売サービス、ファンダンゴで事業開発を統括するダレン・クロス氏は、「(アップルの多機能端末)iPad(アイパッド)が好調なのはけっこうだが、これは少年野球ではない。勝負はまだこれからなのに、なぜそのようなことを口にするのか」と批判する。
9.7インチ画面のアイパッドに対抗する機種の発表が相次ぐなか、迎え撃つアップルと追撃する競合他社が激しい舌戦を繰り広げている。
今週、携帯大手ベライゾン・ワイヤレスは韓国サムスン電子のタブレット型端末「Galaxy Tab(ギャラクシータブ)」を11月11日に発売することを発表した。同機種の画面サイズは7インチ。米グーグルの携帯電話向け基本システム(OS)「Android(アンドロイド)」を搭載する。カナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)は、来年、7インチ型タブレット「PlayBook(プレーブック)」を発売する予定だ。
ジョブズCEOは今週、アップルの電話会議で、7インチの端末は小さすぎるため、来年メーカーは製品を拡大する羽目に陥るだろうと発言。それは7インチ端末のユーザーと開発者の両方を見捨てる行為だと付け加えた。
今のところ、タブレット市場で好調なスタートを切ったアップルは、利用可能なソフトウェアの数で有利な立場にある。アプリケーション配信サイト「App Store (アップストア)」には25万種類以上のアプリケーションが販売されており、そのうちの3万種類がアイパッド専用アプリだ。
グーグル・アンドロイドの現行バージョンが対応しているのは携帯電話とタブレット端末だが、次のバージョンでは大画面向けの対応も進む予定だ。
アンドロイドの急成長を考慮し、多くのアプリ開発者は、スマートフォン市場で実行したのと同様に、グーグルとアップル両方に対応する製品を開発するつもりだという。
すべてのプラットフォームで人気アプリベスト10に入っている、ウェザーチャンネルの携帯・デジタルアプリケーションを手がけるキャメル・クレイトン氏は、ギャラクシータブとプレーブックのほかに、未発表の7インチ端末向けアプリも開発する予定だとしている。
同氏は「われわれはすべての主要プラットフォーム向けにアプリを開発しており、今後も継続する意向」と述べ、アンドロイド端末は非常に有望だと強調した。そして、7インチ端末は、ポケットに入るような持ち運びやすい機器に関心のある消費者にとっては魅力的だと付け加えた。
多くのアナリストも同じ考えのようだ。ABIリサーチのアナリストは、「開発者がアンドロイドに関心がないといったらうそになる」とコメントした。
モルガン・スタンレーは、今年の世界全体のタブレット端末販売台数は1500万で、そのうちの1300万がアップル製品と見積もる。2011年は、アップルの販売台数は3000万台、それ以外の端末は2000万台まで急増すると見込んでいる。
一部のアプリ開発者は、少なくとも現時点は、大型スクリーンの利点なども考慮に入れて、アップルに焦点を絞るとしている。
一方、携帯電話会社の多くは、当面様子見を決め込むつもりのようだ。
ベライゾン同様、アイパッドとギャラクシータブの両方を販売する予定の米AT&Tは、コメントを拒否した。
ベライゾンのマーケティング責任者は、アイパッドもギャラクシータブもどちらも優れた端末だと述べ、「いずれがよいのかは、消費者が教えてくれるだろう」とコメントした。
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同氏は「われわれはすべての主要プラットフォーム向けにアプリを開発しており、今後も継続する意向」と述べ、アンドロイド端末は非常に有望だと強調した。そして、7インチ端末は、ポケットに入るような持ち運びやすい機器に関心のある消費者にとっては魅力的だと付け加えた。
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最終更新:10月27日(水)10時23分
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