鮮やか星野流メディア戦略 5紙に全面広告を掲載

2010.10.27


「また甲子園に戻ってくる。日本シリーズで?」【拡大】

 楽天監督就任が決まった阪神の星野仙一前シニアディレクター(63)が27日、東京、大阪に本社を置くスポーツ新聞5紙に全面広告を掲載し、ファンに節目のあいさつをした。

 広告はいずれも「感謝をこめて ありがとう」と題され、野球のボールの写真に重ねて、各紙ごと別々のメッセージが載せられている。阪神ファンへの別れと楽天監督に就任する決意がコピーとなっている。

 サンケイスポーツの「また甲子園に戻ってくる。日本シリーズで?」は、阪神退団時の会見と同じ文面。日刊スポーツでは「けわしくてもそこに路があるなら、歩いていく。」、スポーツニッポンでは「遊び疲れた。少年のように野球がしたい。」と、現場復帰への意欲を見せつけた。

 また、デイリースポーツでは「ライトスタンドにノーベル賞を!」と阪神ファンへ感謝を込め、かつて自らが監督候補にあがった巨人の親会社、読売新聞グループのスポーツ報知には「振り向かない。だってうしろに夢ないもん。」とのメッセージを載せた。

 星野氏は、阪神監督としてリーグ優勝に導いた2003年9月にもスポーツ新聞5紙にファンへの感謝を込めて全面広告を出している。今回同様、各紙で文面を変える演出だった。星野氏自身の発案で、当時数千万円にのぼるとみられる費用はポケットマネーで負担したとされる。

 テレビ番組でいち早く楽天監督就任を公言し、27日の就任会見当日に合わせて、スポーツ紙でファンに感謝のメッセージを伝えるなど、メディアを駆使する星野氏。28日に行われるドラフト会議が初仕事となる。

 

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