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【プロ野球】YB内川 FA宣言2010年10月26日 紙面から
横浜の内川聖一内野手(28)が25日、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使することを表明した。横須賀での秋季練習に参加した内川は「宣言しようと思っている。他球団の話を聞いてみたいし、気持ちは五分五分」と話し、移籍も視野に入れていることを明かした。 横浜は親会社のTBSが球団売却交渉を進めていることもあり、シーズン終了後も内川の残留交渉のテーブルに着けない状態が続いている。内川は「あれだけ球団が揺れ動いている中で理解しなければいけないが、今から交渉して、残ることを納得するだけの話ができるのかは疑問。宣言した上で、話を聞く形をとることにした」と行使の理由を説明した。FA宣言の期限は11月上旬。身売り騒動で刻一刻と時間がなくなっていく中で苦渋の決断を迫られた形だ。 「将来、野球を教える立場になった時に1チームしか経験していないのはどうなのか」と他球団でのプレーに意欲を見せた一方で「宣言したから“ハイ、さよなら”とは思っていない。親会社が変わる中、どう強くするのか。強くなると感じれば残留するだろうし」と横浜への愛着ものぞかせた。球団は宣言後の残留も認め、全力で引き留める方針。3年連続打率3割と充実期を迎えたバットマンは「年を越えてどうとは思っていない。2月1日にユニホームを着てやれる状態にするのが大事」と年内に進路を決めるつもりだ。 (臼杵秀之)
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