豊田の民家で白骨遺体　不明４０歳男性か

　２６日午後３時１０分ごろ、愛知県豊田市四郷町、無職木村忠夫さん（４６）方で、家屋の調査に訪れた名古屋地裁岡崎支部の男性執行官が白骨化した遺体を発見、通報した。豊田署は、連絡が取れなくなっている木村さんの弟で無職文男さん（４０）とみて、身元と死因の確認を急いでいる。

　同署によると木村さん方は無職の妹（４４）、文男さんとの３人暮らし。遺体は２階の４畳半の洋間で見つかり、下半身に下着１枚の姿で布団のうえにあおむけで寝ていた。死後数カ月以上たっているとみられ、異臭はなかったという。同署では、木村さんと妹に事情を聴くとともに、２７日に遺体を詳しく調べる。

　現場は愛知環状鉄道四郷駅から北東へ約７００メートルの住宅地。近隣住民らによると、３人は７、８年前に引っ越してきたといい、ある主婦（６８）は「弟（文男）さんと思われる男性は当時からやせこけ、病気だと思った。３、４年前から全く見かけなくなった」と話す。また民生委員の男性（６４）は「この家族は生活保護の申請もしておらず、顔も分からない」と言う。複数の住民は「家のシャッターは一年中閉まっていた。近所付き合いは全くなかった」と証言した。

（中日新聞）