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補正予算でワクチン接種助成

10月27日 4時10分 twitterでつぶやく

厚生労働省は幼い子どもの脳などに細菌が感染する「細菌性髄膜炎」や子宮頸がんなどを予防するワクチンの接種費用を助成するため、今年度の補正予算案に1085億円を盛り込みました。

助成の対象となるのは、幼い子どもの脳やせき髄を覆う膜に細菌が感染し死亡することもある「細菌性髄膜炎」や若い女性に多いといわれる「子宮頸がん」、それに肺炎球菌で発症する子どもの肺炎を予防する3種類のワクチンです。これらのワクチンについては、市区町村によっては接種にかかる費用を自治体が補助していますが、厚生労働省はこうした市区町村を対象に、自治体が負担している費用の半分を助成する方針を決め、今年度の補正予算案に1085億円を盛り込みました。助成の対象とするワクチン接種の年齢は、▽「細菌性髄膜炎」と「小児用肺炎球菌」は0歳から4歳までの乳幼児、▽「子宮頸がん」が13歳から16歳の女性を想定しているということで、補正予算案が通れば今年度中に助成を始め、来年度まで実施することにしています。こうしたワクチンをめぐっては、厚生労働省の審議会が安全性や有効性について評価を進めるなどすべての接種費用を公費で負担するべきか検討しています。