ドラマ上の“本人”も興奮だ! 向井は「自分が受賞したわけではないですが、勝手に自分のことのように嬉しく思います」と、まさに我がことのように喜びのコメントを寄せた。
平均視聴率18・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の好成績で9月末に放送を終えた「ゲゲゲの女房」。その後も勢いは止まらない。水木さんがモデルの漫画家を演じた向井は、これを機に人気爆発。向井は「作品が幅広い層に支持していただけたのは、それだけ水木さんの作品が多くの方に愛されているから」とたたえた。
女房も大喜びだ。水木さんの妻、武良(むら)布枝さん(78)がモデルのヒロインを演じ向井と同様ブレークした松下奈緒(25)はこの日、父親役だった大杉漣(59)と都内イベントに出席していた。顕彰の朗報が重なり、松下は「短い間ですが女房を演じ、『お父ちゃんはスゴイ!』とあらためて思った。水木さんは一生大好きな方になる」と“夫”にほれ直し、大杉は「見えないところで支え合っている素晴らしいご夫婦。奥さんがいてはじめて『水木しげる』なのでは」と夫唱婦随の作家生活を思いやった。
11月20日には映画版が公開に。水木さん役の脚本家兼俳優、宮藤官九郎(40)は「妖怪の世界を描くことで人間界を明るく幸せにしながら、ご本人はひょうひょうと他人事のように笑っているのがカッコ良い」とその魅力をあげた。
ご当人の水木さんは「妖怪を描いているときが一番楽しい。仕事の2、3割は妖怪が私の背中にくっついて仕上げてくれた」と、「ゲゲゲの鬼太郎」など数々の代表作で生み出してきた妖怪たちに感謝の意を示した。その妖怪たち、鬼太郎やねずみ男らの着ぐるみは水木さんの出身地、鳥取・境港市の「水木しげるロード」を練り歩き、水木ワールド全開で祝った。
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