民主代表選:共同会見 菅氏“口撃” 小沢氏の顔紅潮

2010年9月1日 21時57分 更新:9月2日 0時18分

民主党代表選の共同記者会見で菅直人首相(左)の発言に反論する小沢一郎前幹事長=東京都内のホテルで2010年9月1日午後4時48分、長谷川直亮撮影
民主党代表選の共同記者会見で菅直人首相(左)の発言に反論する小沢一郎前幹事長=東京都内のホテルで2010年9月1日午後4時48分、長谷川直亮撮影

 民主党代表選告示を受けて1日夕、東京都内のホテルで開かれた菅直人首相と小沢一郎前幹事長の共同記者会見。「政治とカネ」の問題に触れたうえで「どういう総理になるのかもっと国民に伝えて」と菅首相が挑発すれば、小沢氏は「私が心を入れ替えてというつもりはない」などと応じた。トップの座をかけた舌戦は序盤から火花を散らした。

 約500人の記者やカメラマンらが見つめる中、菅首相と小沢氏はホテル宴会場に設けられた会見場に現れた。握手をして始まった会見だったが、菅首相は、政治とカネの問題に言及。さらに「小沢さんが幹事長を辞めて一定のけじめ(をつけた)と理解したが、代表、総理になるなら、しっかりした説明が必要」と、淡々とした口調ながらも小沢氏を刺激した。

 これに対し小沢氏は顔を紅潮させ「記者会見でも何度も説明したつもり」と声を張り上げた。両氏を応援するために詰めかけた議員らも静かにやり取りを見つめる。

 米軍普天間飛行場の移設問題に関する菅首相の批判には「ちょっと」と司会の指名を待たずに手を挙げた小沢氏が「白紙に戻すと言っているわけではない。私は政府の政策決定に全く関与していなかった」と反論する一幕もあった。

 ◇政治資金問題で元秘書ら起訴中 小沢氏

 共同記者会見で小沢氏は「私は政治資金はすべてオープンにすることが大事だと主張してきた」と強調した。

 小沢氏の資金管理団体「陸山会」を巡っては、04、05、07年分の計20億円超の虚偽記載で衆院議員の石川知裕被告や元公設第1秘書の大久保隆規被告らが起訴された。この日の共同記者会見で小沢氏は、07年に陸山会の土地購入を「不正蓄財」と指摘されて開いた記者会見にも触れ「(その時に)領収書を含めて全部公表した」とも主張した。だが、当時の会見で示した資料に偽造された疑いがあることも既に判明している。

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