防災ずきん:燃えにくいはずが4分で焼失 16製品テスト

2010年9月1日 20時10分 更新:9月1日 21時53分

「表地・中綿は燃えにくい素材を使用。防炎加工」と表示していたが、焼失した防災ずきん=国民生活センター提供
「表地・中綿は燃えにくい素材を使用。防炎加工」と表示していたが、焼失した防災ずきん=国民生活センター提供

 地震や火事に備えて小学生が学校に常備している防災ずきんについて、国民生活センターは1日、燃えにくい性能をうたいながら燃えやすい製品があると発表した。防災ずきんには消防庁所管の公益法人・日本防炎協会が防炎性能を認定した製品があり、センターは「購入時は認定の有無を参考にしてほしい」と呼び掛けている。

 同センターは3000円以下の16製品を集め、バーナーの炎を90秒当てるテストを実施。このうち協会認定の8製品はすべて炎を近づけた部分はこげたり溶けたりしたものの、炎を離すと収まった。

 非認定の8製品でも、協会認定の防炎生地を使った2製品は認定製品同様の防炎効果があった。しかし他の6製品は燃え広がり、約4分で焼失した。いずれも「炎に強く燃えにくい素材を使用」「中綿は難燃ポリエステル使用」などと表示して燃えにくさをアピールしていた。

 同協会の防炎性能基準に適合する防災ずきんには「防炎製品ラベル」が付けられている。【遠藤和行】

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